一青窈が亡き両親への思い語る、歌手を志すきっかけは母の姿
歌手の一青窈(38)が、歌手を志すきかっけとなった亡き両親への思いを語った。16日放送のテレビ朝日系『徹子の部屋』(月―金正午)に出演した一青窈は、遺品整理で姉が偶然見つけたという生前書き綴っていた母の日記、そして父からの手紙を公開した。
一青窈自身も日記をつける習慣はあるものの、母が日記を綴っていたことは思いもしなかったという。日記の文脈には父を愛する母の想いが随所にみられ「本当に愛し合っていたんだな」と感慨深く語った。その一方で「胸が苦しくなってしまうから」と全ては読めずにいるとも明かした。
小学生の頃に父親を、高校生の時に母親を亡くした一青窈は両親の事が知りたくて4年前から親戚や友人に話を聞き巡っているといい、それらを記録しているという。その一青窈も高校時代、テスト勉強をしている時に夜食を持ってきた母親にそっけない態度で「いらない」と対応したことが今も後悔しているとも語った。
また、母の姿が歌手を志すきっかけになったと以下の通りに明かした。
「母が余命がいくばくもないという時にミュージカルを観に行きました。どんな抗がん剤よりも(母親は)活き活きしていた。その時に音楽の力ってこんなにも人を元気にさせるんだなって思って。それもあって誰かが病気になった時に元気にしてあげられるような職業は素敵だなと思って歌手になった」。
更に「もし出来るならばあの時苦しんでいた母の枕元に立って母の好きな歌を歌って元気にしたいと思います」との想いも語った。
その一青窈はアルバム『私重奏』(10月22日発売)に亡き両親への想いを込めた楽曲「パパママ」を収めた。この曲について「私みたいにお母さんを亡くした子のことを思っていて、そうしたら自分の昔の思い出と繋がって、するすると朝の3時ぐらいに書き上げました」と話した。
司会の黒柳徹子から「そういうのがお歌になるというのはどういう思いですかね」と聞かれると「昇華されるような感じはします。届いたなと。自分の中にだけあると全然流れていかないけど、歌にすると誰かの耳に届いて誰かの思いも震えて、届くような気がします」。
昭和歌謡にも憧れているとも語った一青窈は、歌詞も自らが手がけ「もらい泣き」や「ハナミズキ」にみられるようにいずれも独創的。その歌詞の源になるの何十冊にもおよぶ日記の一部も公開した。
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