アカデミー賞作品賞含む主要3部門受賞『コーダ あいのうた』プロデューサー最新作で、実在するフランスの双子の天才ピアニスト、プレネ姉妹の数奇な運命と人生をモデルに、難病により夢を奪われた双子姉妹の苦難と葛藤と成功の物語を描いた、映画『デュオ 1/2のピアニスト』が2月28日に全国公開された。本作のオフィシャルサポーターを務める石丸幹二のコメント映像が解禁。さらに、各界の著名人からのコメントも到着した。

 【動画】『デュオ 1/2のピアニスト』石丸幹二(オフィシャルサポーター)コメント映像

 双子の姉妹クレールとジャンヌは、幼い頃からともにピアノに情熱を注いできた。父親からアスリートのような指導を受け、名門カールスルーエ音楽院に 入学する。ソリストを目指し、2人のキャリアを左右するコンサートのオーディションに向けて練習に励む日々。しかし、クレールとジャンヌは自分たちの両 手が徐々に不自由になる難病にかかっていることを知る。最悪の事態に直面しながらも、改めてピアノが人生のすべてであり、かけがえのない大切な存 在だということに気づく。そして、絶対に叶えたい夢を2人で掴み取るため、家族に支えられながら、自らの運命を変えていく。

 プロデューサーは、アカデミー賞をはじめ世界中の名だたる賞を総なめした『コーダ あいのうた』(22)、『エール!』(14)、『ふたりのマエストロ』 (23)を手掛け、数々の感動のドラマを世に送り出すフィリップ・ルスレ。監督は、短編映画『216mois』で世界最大級のクリエイティブ・カンファレン スイベント SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2014 年審査員大賞にノミネート経験のある、フレデリック・ポティエ&ヴァランタン・ポティエ親子。 監督であり脚本家でもある 2 人は親子で映画製作を手掛け、本作で見事な長編デビューを飾る。

 本作の主人公、双子でプロのピアニストを目指し、あがり症の妹・ジャンヌに寄り添う双子の姉・クレールを演じるのは、Netflix シリーズ『エミリー、パリ へ行く』の大人気キャラクター・カミーユ役のカミーユ・ラザ。姉・クレールと幼少期からピアノに情熱を捧げる双子の妹・ジャンヌを演じるのは、フランスの新 星メラニー・ロベール。娘たちの才能に惚れ込み、自分の人生をかけている双子の父親・セルジュをフランク・デュボスク、デザイナーというキャリアを捨て、 夫とともに娘たちの夢を支えてきた母親・カトリーヌをイザベル・カレ。難病が発覚した後もピアノを諦めない双子を見守り導いていくピアノ講師・フィッシ ャー先生をエリザ・ダウティらフランスの実力派俳優が大集結し、心温まる熱演を見せる。

■「彼女たちの“エネルギー”に注目したい」 オフィシャルサポーター石丸幹二のコメント映像を公開

 アカデミー賞受賞作『コーダ あいのうた』のプロデューサーが贈る感動の実話、映画『デュオ 1/2 のピアニスト』がいよいよ2月28日公開。この度、本作のオフィシャルサポーターとして予告のナレーションも務め、物語の主人公と同じように舞台芸 術に人生を捧げる石丸幹二が、本編をより楽しめる見どころを語ったコメント映像が公開された。

 石丸は「この作品は、双子姉妹がクラシックのピアニストになっていく話です。ただ、そう簡単にはいかない試練が彼女たちに立ち向かっていきます。結果として、お互いが力を合わせて1つのものを作り上げていくのですが、そこに立ち向かうための彼女たちの“エネルギー”に注目したいと思います」と、両手の難病という最悪の事態からの2人の回復力を大きな見どころとして語る。さらに、「全編に流れるクラシックのピアノの音楽。これは素晴らしい、美しいんです。ぜひ映画館の音響で見ていただきたい作品です」と、誰にもでも馴染みのある楽曲で、双子姉妹を演じるカミーユ・ラザとメラニー・ロベールが未経験から何ヶ月もかけて懸命に練習をしたという劇中の 演奏シーンを大絶賛!夢を絶たれた双子姉妹が、挫折と葛藤の先に手にしたものとは?そして、自らの“手”で運命を変えていく 2 人に 訪れる奇跡とは―?

■一青窈、三倉茉奈、三倉佳奈、佐々木新平ら各界の著名人からコメントが到着。

 さらに、本作をいち早く鑑賞した各界の著名人からのコメントが到着した。数々の名曲を世に送り出してきた歌手の一青窈は「この映画が実話だということに驚いた。ピアノの1音1音の粒が揃って奇跡のダンスを踊るラストシーンの凄まじさをあなたにも感じて欲しい」と、主人公の双子姉妹が自らの選択で運命を変えるそのラストを大絶賛。芸能界を代表する双子姉妹・マナカナこと三倉茉奈・佳奈は、「双子だからこそ得られる喜びや奇跡が丁寧にリアルに描かれていて、とても他人事には思えませんでした」「クレールとジャンヌが困難に立ち向かう姿に、私が双子として生まれてきた意味を改めて考えさせられました」と自らを重ね合わせ、共感せずにはい られなかったとコメント。

 オーケストラをはじめ多方面のシーンで活躍中の日本を代表する若き指揮者佐々木新平は、「音楽は言葉では 表しきれない感情を表現するものです。なんという苦しみ、なんという葛藤。双子の2人を絶望に貶めたのも音楽であり、また救い、 希望を与えたのも音楽なのです。2人と彼女らを取り巻く人物たちの感情を、音楽が時に寄り添い、時に暴力的に代弁するのです」と同じ音楽に情熱を注ぐ身として、本作における音楽の素晴らしさを語る。

 その他にも、SNSで一躍話題となった天才双子ピアノデュオ・兄ーズの山下順一朗・山下宗一郎、ニューヨークを拠点に世界で活躍するジャズピアニスト・大江千里、作曲家・編曲家・オーケストレーターとして幅広く音楽へ携わる秦麻美子、ピアノデュオとして最前線で活躍するDuo K&Rの川端慶子・柳瀬亮佑、ドゥオールの藤井隆史・白水芳枝、ピアノ愛好家として知られる囲碁棋士七段の大橋拓文らから、双子姉妹の音楽への向き合い方やそこに描かれる情熱を絶賛するコメントが寄せられた。

【コメント】

■一青窈(歌手)

わたしは音楽に救われてきた 感動して涙が出たり心が動く瞬間いつもそこには 奏者の純粋な情熱があった。
怒りも悔しさも、悲しみも喜びも すべて美に変えて魅せた双子のピアノの調べに 人生すべてが宿っている。
この映画が実話だということに驚いた。
ピアノの1音1音の粒が揃って奇跡のダンスを踊るラストシーンの凄まじさをあなたにも感じて欲しい
こんなに素晴らしいソウルメイトと音楽を楽しめるならば 次の人生は双子に生まれてきてみたいと思った!!!(笑

■三倉茉奈

"ニコイチ"と言われることが嫌いでした。
比較されることも、比較してしまう自分も。
双子が故の葛藤や苦悩。 双子だからこそ得られる喜びや奇跡が丁寧にリアルに描かれていて、とても他人事には思えませんでした。 2 人にしか成し得ないラストには背中を押された気持ちに。 夢を持ったことのある全ての方に見てもらいたい作品です。

■三倉佳奈

 2人一緒だから乗り越えられ、2 人一緒だから辛く苦しい。 双子だからこその距離感や心境の描かれ方が絶妙で、「分かる分かる!」と共感の嵐。 クレールとジャンヌが困難に立ち向かう姿に、私が双子として生まれてきた意味を改めて考えさせられました。 兄弟、家族、恋人、師弟関係、あらゆる人と人との絆の物語。 時折描かれるシンメトリーの美しい映像と、心揺さぶられるピアノの音色。 愛と芸術を存分に浴びられる素敵な作品です。

■兄ーズ 山下順一朗・山下宗一郎(ピアノデュオ)

 双子、ピアノ、コンクールと、まるで僕たちを客観的に見ている感覚で、一気に映画の世界に引き込まれてしまった。 本人だけでなく、いろんな夢をあきらめてでも子どもたちに並走してきた両親のことを思うと、とても胸の痛む想いだった。 病気により逆境に立たされたことでプレッシャーから解放され、自分たちの答えを模索しながら2人の演奏がさらに昇華していく。 寝食と苦楽を共にし、ソロではライバルとして、連弾ではパートナーとして切磋琢磨してきた双子ならではのお互いを知り尽くした奏法による技術的 なことのほか、音楽への想い、シンプルに音楽を楽しむこと、聴いている人に楽しんでもらえることという演奏の原点を改めて感じた。 そういったことが役者さんの表情だけでなく、演奏されるピアノの音にまで表れており、どれだけの構想が練られ、2人のピアニストへの深い理解にどれ だけの時間をかけて作り上げられたのか、考えれば考えるほどすごい映画だと思った。 また、どんな困難にぶつかっても、それを乗り越えられるパワーというのは、強い思いを持って何かをやり続けることで得られるんだ、そんなことを再認識 させられる、力強い作品だった。

■佐々木新平(指揮者)

音楽は言葉では表しきれない感情を表現するものです。
なんという苦しみ、なんという葛藤。双子の 2 人を絶望に貶めたのも音楽であり、また救い、希望を与えたのも音楽なのです。2 人と彼女らを取り 巻く人物たちの感情を、音楽が時に寄り添い、時に暴力的に代弁するのです。 これは単なる苦難を乗り越えた双子の感動ストーリーではありません。音、景色、表情...非常に繊細に描かれた世界一つひとつを逃さずに観て、 聴くべき映画です。

■大江千里(ジャズピアニスト)

2人を襲った手首の病気。再びピアノを弾くことが不可能と言われ、夢を絶たれたにも関わらず、難病を背負ったからこその”唯一無二の奏法”を 編み出し、諦めずに奇跡の舞台へ。円を描くように、音符が羽根を生やすように、背中を合わせた2台のピアノを弾く 2 人の奏でる世界。音楽の 神様が降りてきた瞬間に胸が熱くなります。

■秦麻美子(作曲家/編曲家/オーケストレーター)

ほんの一握りしか生き残ることのできないプロのシビアな世界と知りながらも、親は子に夢を与え続ける。親の子を思う気持ちの大きさとそれに応え たい双子の夢と現実との葛藤や、親と子それぞれの心情が難病の発覚を境に変化していくなかで、この 2 人にしかできない音楽の作り方で乗り越 え自分たちのものにして進んでいくところが美しく印象的だった。 オリジナルの歌や誰しもが聞いたことのある有名曲が訴えかけるように流れてきて、鑑賞が終わったとき一つのアルバムを聞き終わったかのような感覚 になった。

■Duo K&R 川端慶子 柳瀬亮佑(ピアノデュオ)

“自分という存在=ピアノ”
それができなくなったとき、お互いの存在がなかったら、この 2 人のピアニストは、ピアノを続けていたのだろうか。 音楽と人という切り離せない2つ。互いに互いを高め合って生まれたものが、この映画にありました。 いい音楽とは、上手いだけではない。
音楽の本質も、生き方も、どちらとも感服する姿である作品でした。

■ドゥオール 藤井隆史&白水芳枝(ピアノデュオ)

私達2人ともが腱鞘炎を経験した身として、観ていて精神的に辛いものは正直ありました。 痛いというだけではなく、見えない自分自身の気持ちと常に戦っているような、全ての景色が灰色に見えてくるような、とても口で説明できる時間で はないのです。治療とされるものすら悪に見えてくることがありました。

映画中で姉妹に掛けられていた「世界は音楽だけではありません」なんて、こんなに辛い言葉はないと思いますが、 父親の呪縛から解き放たれた時に初めて、心からピアノを愛していることに気づき、弾いていくことを諦めない気持ちが芽生えた2人。「音楽が心から好きだ」と思えた瞬間から、音楽が2人のものとなって自由に動き出す様子が、観ている私達にもよく分かりました。諦めない姿は美しいです。

私達デュオには血縁関係はありませんが、日々セミナーなどでも次の世代にお伝えしている、 「デュオでは互いの悲しみ、苦しみは2人で分けられる。そして楽しいこと、素晴らしいことは2人分経験できる」 このメッセージは、映画からも感じ取ることができました。「2人で1つの音楽」を目指して、これからも弾き続けていきたいです。

■大橋拓文(囲碁棋士七段)

唯一無二のもの
みなさんこんにちは。私は囲碁のプロ棋士ですが、ピアノが大好きです。 いつも白と黒の世界で戦っているのはピアノと囲碁で似ているかもしれません。 良いこともあれば負けてどん底、ということもあります。 とても楽しくてカラフルだった世界がある日突然、モノトーンになる。 人はだれしも、他人には言えなくともそういった経験をすることがあるのではないでしょうか。私ももちろんあります。 そしてこの映画でクレールとジャンヌを見て、共感するところがありました。
苦難をどう乗り越えていくのか。
一人では難しいことでも力を合わせれば奇跡が起きる。
諦めないでそれに向かっていく。 そして今まで世界のだれもやったことのない、唯一無二のものをつくり上げていく姿に感銘を受けました。 ぜひ劇場でご覧になって、クレールとジャンヌの演奏のようにシンクロする感覚を味わってみてください。

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