愛さなければいけない、=LOVE 愛される存在目指す声優アイドル
INTERVIEW

愛さなければいけない、=LOVE 愛される存在目指す声優アイドル


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年09月06日

読了時間:約10分

指原莉乃が初プロデュースするアイドルグループの=LOVE

 12人組アイドルグループの=LOVE(イコールラブ)が6日に、デビューシングル「=LOVE」をリリース。指原莉乃が初プロデュースするアイドルグループで、今年1月に代々木アニメーション学院とのタッグでオーディションを開催。4月に12人のメンバーが決定し活動をスタートした。グループ名は「アイドルはファンから愛されなければいけない。アイドルという仕事も自分を愛さなければいけない」と、指原プロデューサーが命名。「どのフレーズも印象的で、聴いたらずっと頭の中で鳴っちゃう」と話す表題曲や、カップリング曲の聴きどころ、将来的な目標について、音嶋莉沙(19)、高松瞳(16)、瀧脇笙古(16)、齋藤樹愛羅(12)の4人に話を聞いた。

声優もアイドルもこなす存在に

音嶋莉沙

――デビューシングル「=LOVE」をリリースする気持ちは?

音嶋莉沙 まだ実感は沸きません。これから何がどうなるのか、まったく想像が付かず、ドキドキとワクワクが入り交じっています。

齋藤樹愛羅 今まで=LOVEのことを知らなかった人が、私たちのことを知ってくれて、好きになってくれる最初の一歩だと思います。CDショップに行って、もし棚にびっしり並んでいたら誰も買ってないみたいで格好悪いから、何枚か抜いて売れてるみたいに見せようかと(笑)。

高松瞳 どうせならCDショップの店員さんに「あっ!」って、気づいてもらえるくらいになりたいです。

 最近では歌番組とか取材とかたくさんやらせて頂いているのですが、それでもまだ実感がなくて。何をすれば実感が沸くのか、自分でもよくわかりません(笑)。

瀧脇笙古 私は、テレビやネットに自分の姿があることが、まだすごく不思議です。「=LOVE」も自分たちの曲なのに、聴きすぎて歌いすぎて、1周回って誰かのカバーじゃないか? と思うくらい現実味がありません。だから実感が沸くように、「聴いたよ!」というファンの方の声を、たくさん聞きたいです!

――今、いろいろなアイドルが活躍していますが、イコラブだけの特徴とか強みはどんなところだと思いますか?

高松瞳 TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)では、乃木坂46さんの「ガールズルール」をカバーさせていただいたのですが、乃木坂さんの中では激しいほうの曲ですけど、やはりどこか乃木坂さんらしい、おしとやかさのある曲です。でも私たちは、「ダンスナンバーか!」というくらい激しく踊って、それを見たファンの方からも「新しい「ガルル」を見た」と言ってもらえました。すべての曲で、激しめにダンスをするのもイコラブの特徴かなと思っています。あと声優を目指すアイドルなので、みんな声が可愛い!

齋藤樹愛羅 一番声が可愛いと思うのは山本杏奈ちゃんです!

瀧脇笙古 一人一人の個性がバラバラというのはよくあると思いますが、12人なのでそれがちょうどよくかぶってなくて、そのバランスが良いなと思います。

音嶋莉沙 =LOVEは声優を目指すアイドルなので、声優としてもアイドルとしても、どちらも均等にこなせる存在になっていこうと思っています。

“イコラブあるある”とは?

高松瞳

――「=LOVE」は、すごく爽やかでキュンとなる曲ですね。

高松瞳 とてもキャッチーで、サビも1回聴いたらすぐ覚えられるほどの親しみやすさがあります。

齋藤樹愛羅 どのフレーズも印象的で、聴いたらずっと頭の中で鳴っちゃうと思いますね。

音嶋莉沙 ファンの方からも、「もう覚えたよ」と声をいただいています。可愛らしい曲で、私も大好きです!

瀧脇笙古 グループ名の=LOVEが、そのまま題名になっていて歌詞にも入っているところは、デビュー感があって良いなと思います。こういう可愛い曲がデビュー曲で、本当に嬉しいです。

――曲はどんな印象ですか? 好きなところや難しかったところ、頑張ったところなど教えてください。

齋藤樹愛羅 歌詞の最後のほうに出てくる<過去最上キュン>が、すごく可愛いくて好きです。“過去最上級”ではないという(笑)。あと、ライブで何度も歌って来たので今はけっこう慣れましたけど、サビのキーが高くて最初は出すのも大変でした。

高松瞳 <君と僕が運命なんて>から始まるところをソロで歌わせていただていて、そこはすごく難しかったです。歌が上手い諸橋沙夏ちゃんでさえも、「難しいよね」と言っていたくらいなので、歌が苦手な私としては本気で難しかったです。でも頑張ったので、聴いて欲しいです。

瀧脇笙古 私は、人よりリズム感がないから、入るタイミングがどうしても遅れてしまって…。他の曲もそうですけど、レコーディングは全般的に苦労しました。でも何回も聴いて、今はタイミングもちゃんと取れるようになったと思います。

音嶋莉沙 <意気込むほどに>というところで、私はコーラスで歌うんですけど、音程がちょっと違うので、メインのメロディに引っ張られて、間違えそうになってしまいます。

――カップリング曲「記憶のどこかで」は、昭和の歌謡曲っぽさもあり、大人の恋愛観でかっこいい感じですね。

高松瞳 はい。格好良く歌うのが難しかったし、歌詞が大人っぽいので、感情の入れどころが難しかったです。けっこう強めの気持ちで歌いました。

齋藤樹愛羅 私は12歳なので、歌詞がどういう意味か分からない部分もありますけど…(笑)。でもキーが高いし、こういう格好いい曲は歌ったことがなくて。新鮮だったけど、難しかったです。

瀧脇笙古

瀧脇笙古 「=LOVE」とは違うタイプの曲で、こういう格好いい曲も歌いたかったので、嬉しかったです。でも、サビで入るところが、なかなかタイミングが合わなくて。みんなにもちょっと迷惑をかけてしまったかなって。ダンスも振りの覚えがいちばん遅いので…。

音嶋莉沙 格好いい曲だし、声もいつもの自分とは違う感じで、太く低めに出す感じで歌いました。あと、強弱をつけたほうが格好良く聴こえるので、アクセントには気をつけて歌いました。

――こういう大人の恋愛観の曲は、どうやってイメージしたり感情を込めたりするのですか?

高松瞳 自分の中で物語を妄想します。

瀧脇笙古 私も想像です。どの曲も歌詞に少し英語が出てくるので、そこは自分で訳してイメージを広げたようにしています。

音嶋莉沙 私は、歌詞と重なりそうなテレビドラマのシーンや演技を思い浮かべて、こういう感じかな〜と、イメージして歌いました。

――そして「スタート!」は、疾走感があって等身大の感じですね。みんなで「行くぞ!」と叫んだり、最後にグループ名を叫んだりするところもあって。

高松瞳 私は、普段はこういう感じの曲を一番聴くので、自然体で出来ました。お客さんがかけ声や合いの手を入れやすいので、こういうライブで盛り上がる曲は嬉しいです。

齋藤樹愛羅

齋藤樹愛羅 <wow wow wow>や<出会えて>といったコーラスのところもそうだし、最初の「行くぞ!」や最後の「=LOVE」と叫ぶところは、お客さんも一緒に声を出してもらえたら嬉しいです。

瀧脇笙古 みんなで歌ったら楽しいと思います。

音嶋莉沙 レコーディングは、みんなでワイワイした雰囲気でやれたので、すごく楽しかったです。

高松瞳 最初の「行くぞ!」のところは、思っていた以上にガッツリとして力強くなっていて、こういうところはイコラブっぽいのかなって思います。みんなが思う以上に体育会系っぽい部分があると言いますか。みんなかわいく歌っているつもりだけど、聴くとけっこう力強い。これは、“イコラブあるある”です。

自分たちの実力で頑張って行きたい

「=LOVE」初回限定盤A

――=LOVEということで、それぞれLOVEなものは?

音嶋莉沙 ランドセルです! 実際に背負っているわけではないのですが、ランドセル型の小物を集めたり、ランドセルを鑑賞したりしていて。とにかく機能美が素晴らしいと思いませんか? と、メンバーに話すとめっちゃ引かれて、共感を一切得ることなく、ただの変な人で終わっちゃうんですけど…(笑)。

齋藤樹愛羅 私はピンクが好きです。もともと母親がピンク好きだったので、生まれた時からピンクの服を着せられて、おもちゃもピンクだったそうです。そうやってピンクのモノに囲まれて育ったので、気づいた時はすでにピンクが好きで、ピンクのモノを持つことが当たり前の感覚です。出来れば1日だけで良いので、髪をピンクにしてみたいです!

 ただ、“ピンク=ぶりっ子”と偏見を持たれてしまうのが嫌です。水色が好きでもぶりっ子の人はいるのに、おかしいですよね? なので、ピンクに対する偏見をなくしたいです!

高松瞳 私は、アイスですね。かき氷系ではない、クリーミーなものが好きで、イコラブに入る前は、多い時で6本入りを1日で2箱食べてました(笑)。たまに違う味のアイスが一つになっているものがあって、それがもっと何層にもなっていて、食感や味の違いが1本でいくつも楽しめるようなアイスがあったら最高です。見つけたら教えてください!

瀧脇笙古 私は冷やし中華=LOVEです。夏限定ですけど。朝昼晩全部冷やし中華でも大丈夫なくらい好きです。具は、ハムと錦糸卵、そこにトマトが入っていたらテンションがアガります。自分でもよく作りますが、イコラブに入ってからはダイエットをしているので、こんにゃくの麺を使って作っています。

――今後どんな活動をしていきたいですか?

音嶋莉沙 =LOVEはまだスタートしたばかりのグループですが、声優が好きな方、アイドルが好きな方、どちらからも愛されるグループになっていけたらと思います。

齋藤樹愛羅 私たちがアイドルや声優に憧れて=LOVEのオーディションを受けたように、=LOVEを見てアイドルに憧れてもらえるようになりたいし。日本中の誰もが名前を知っているような、トップアイドルになりたいです。

高松瞳 今は、指原さんのSNS発信力もあって、指原さんのお力を借りて、やっとデビュー出来たところです。ゆくゆくは指原さんのお名前を借りなくても良いように、自分たちの実力で頑張って行きたいです。

 まだまだテレビや取材などに慣れなくて、そういう場ではみんな内側に閉じこもってしまいがちなので、もっと個々を出して行けるようになりたいし。どこでどういう状況でも、みんなが自分を出せるようになれたら良いなと思います。

瀧脇笙古 声優が好きな方、アニメが好きな方、アイドルが好きな方、みんなに愛される存在になりたいです。=LOVEみたいなアイドルになりたいと思って欲しいし、=LOVEみたいな声優になりたいと思って欲しいし。誰か一人ではなく、12人全員で今よりもっと上に上がっていきたいです。

――個人的な目標は?

瀧脇笙古 ヨコハマ出身なので、いつかは横浜スタジアムでライブが出来るくらいになりたいです。

高松瞳 神宮球場でのライブですね。私がアイドルになりたいと思ったきっかけが、乃木坂46さんの神宮ライブだったので。

齋藤樹愛羅 イコラブの活動は、まだ東京近郊が中心なので、ツアーを組んでいろんな地方に行きたいです。そうやってまずは日本中に名前を知ってもらって、その先は海外も目指したいと思います。

音嶋莉沙 地元が福岡で、地元ではいつも見る側だったので、いつか福岡でワンマンライブが出来るように大きくなりたいです。あと、オシャレが大好きなので、モデルさんにもチャレンジしてみたいし、かわいいものが大好きなので、かわいいものを発信していける人になりたいです。

(取材=榑林史章)

※高の正式名称は、はしごだか

◆=LOVEとは? メンバーは、大谷映美里(19歳)、大場花菜(17歳)、音嶋莉沙(19歳)、齋藤樹愛羅(12歳)、齊藤なぎさ(14歳)、佐々木舞香(17歳)、佐竹のん乃(18歳)、髙松瞳(16歳)、瀧脇笙古(16歳)、野口衣織(17歳)、諸橋沙夏(21歳)、山本杏奈(19歳)の12人。2017年1月「代々木アニメーション学院 Presents 指原莉乃プロデュース声優アイドルオーディション」を開催し、4月に最終審査が行われメンバーが決定。8月に「TOKYO IDOL FESTIVAL2017」で初ライブを行った。

【作品情報】

=LOVE

デビューシングル「=LOVE」
9月6日発売

初回仕様限定盤 Type-A(CD+DVD)1389円(税抜)VVCL-1108 ~ VVCL-1109
▽CD収録内容
1. =LOVE
2. 記憶のどこかで
3. =LOVE instrumental
4. 記憶のどこかで instrumental
▽DVD収録内容
「=LOVE」Music Video

初回仕様限定盤 Type-B(CD+DVD)1389円(税抜)VVCL-1110 ~ VVCL-1111
▽CD収録内容
1. =LOVE
2. スタート!
3. =LOVE instrumental
4. スタート! instrumental
▽DVD収録内容
「=LOVE」MVメイキング映像

通常盤(CD)926円(税抜)VVCL-1112
▽CD収録内容
1. =LOVE
2. 記憶のどこかで
3. スタート!
4. =LOVE instrumental
5. 記憶のどこかで instrumental
6. スタート! instrumental

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