異彩を放つ杏&田代輝の存在に注目、映画『CUBE 一度入ったら、最後』
怪しい2人が心に抱えるものとは…
菅田将暉が主演する映画『CUBE 一度入ったら、最後』(10月22日公開、清水康彦監督)は、密室サスペンスの先駆けとして世界中でカルト的人気を誇るヴィンチェンゾ・ナタリ監督による映画『CUBE』が原作。謎の立方体「CUBE」を舞台に、菅田将暉、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎が演じる登場人物の脱出劇が描かれる。この6人のキャラクターは年齢も職業もバラバラ。一体誰が、何の目的で閉じ込めたのか。CUBEに仕掛けられたトラップだけでなく人間ドラマも本作の大きな見どころだ。今回はそのうちの「杏&田代輝」を紹介する。
杏が演じた甲斐麻子は37歳の団体職員。謎の部屋「CUBE」に閉じ込められたキャラクターの中で紅一点の彼女は、非常に冷静沈着な性格で口数も少なく周囲に対して多くを語らないが、極限状態にさらされながらも持ち前の知力を駆使して謎の解明に奔走するエンジニアの後藤(菅田将暉)の分析に興味を寄せたり、一歩引いて他の5人を見守っている姿や協力してトラップから抜け出す姿も垣間見える。
田代輝が演じた宇野千陽は13歳の中学生。5人の見知らぬ大人たちに囲まれた13歳の少年は、誰に対してもに心を閉ざしている。実は、元々は明るい性格だったのだが、中学校で壮絶ないじめに遭い、誰も信用できなくなってしまった過去を持つ。特にそんな彼を助けてくれなかった大人に対しては強い嫌悪感を抱いており、「CUBE」に閉じ込められた同じ境遇の5人に対しても鋭い視線を送っている。
そんな2人が他のメンバーたちに向ける視線には、どこか似ているところも。今回解禁された場面写真には、緑色のCUBEの部屋で何かを見つめる2人の姿が映る。感情は一切読み取れないが、その不穏な視線からは怪しげな雰囲気が漂っている。この視線の先にあるものとは一体何か。
さらに、青い「CUBE」の部屋で甲斐と宇野が抱き合う場面写真も解禁となる。覚悟を決めた表情の甲斐と泣き叫んでいる宇野。これまで心を閉ざし周囲にも自分の感情を見せてこなかった2人だが、「CUBE」内で巻き起こる怒涛の出来事に少しずつ心を動かされ、その心のうちが明らかになっていく。
怪しく不穏な存在感を放つこの2人のペアがなぜ抱き合い、どんな心の変化があったのか――。
今年でデビュー20周年を迎える杏と、本作で初めて主要キャストとして映画出演を果たす田代輝。キャリアに差はあるが、撮影中の楽屋では3児の母である杏が、田代の宿題を見ていたという微笑ましいエピソードも。そんな2人がCUBE内でみせる謎めいた演技と怪しげな表情にも注目だ。



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