“仙台ご当地バンド”ニホンジン、メジャーデビュー決定

　東北大生を中心に結成した宮城・仙台で活動する３人組バンドのニホンジンが、来年２月４日発売のファーストアルバム『ニホンジンのうた～ゴハン～』でメジャーデビューすることが分かった。

　これまで手売りにこだわった４枚のシングルは、累計１万2000枚を売り上げ、ライブ動員も軒並み右肩上がり。今年12月に開催される東京エレクトロンホール宮城（宮城県民会館）での1551人限定ライブのチケットは既に売り切れ。更に来年は仙台市内最大規模のホール公演と、自身初のアリーナ公演が決定している。

　更に、地元テレビ局およびラジオ局の番組テーマソングや企業CMソングにも起用されるなど、地元に根差した活動で人気を集めている。その彼らがミスチルやゆず、湘南乃風、セカオワなどが所属するTOY'S FACTORYからメジャーデビューする。

　彼らが注目されるようになったのは「職業ソング」と言われるもの。あらゆる職業に従事する人に取材を行い、それをもとに制作された楽曲が大きな話題となった。今まで制作した職業ソングは「お笑い芸人」（サンドウィッチマンとの共作）や「知事」（現宮城県知事・村井嘉浩氏との共作）、「教師」「画家」など多岐に渡る。

　メジャーデビューが決まった彼らだが、あくまでも宮城・仙台での活動にこだわり、仙台から全国へ楽曲を届けることを主眼に置いている。関係者の話によればメジャーデビュー以降もその方向性に変わりはないという。

　今回の決定に合わせて、９人組エンターテインメント集団「ニホンジンプロジェクト」が始動することも発表された。ミュージシャン・スタッフ・所属事務所代表など、様々な立場のメンバーが劇団員として役割を担い「仙台から全国へ」、新しいエンターテインメントを発信する。