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仙台で活動する音楽ユニットのニホンジンが2月4日に、トイズファクトリーからメジャーデビューを果たした。仙台から全国に元気を届けることをテーマに震災があった2011年に結成。地元に根差した活動で徐々に浸透し、昨年は地元テレビやラジオ局の番組テーマ曲に起用され、12月開催の公演では1500人を動員、注目される存在へとなった。知れ渡るきっかけとなったのは宮城県知事やお笑いユニットのサンドイッチマンを初めとした様々な職業を取材して書き下ろしたいわゆる職業ソングだ。このユニークな取り組みは注目を集め各紙が取り上げた。ところで、なぜ彼らがメジャーレーベルと契約を結んだのか。宮城から一歩離れた地域では今一つ、彼らの姿が見えてこない。そこで彼らに質問してみた。
――メジャーデビューおめでとうございます。晴れてこの日を迎えた心境は
ニホンジン ありがとうございます! たくさんの人に支えられてのことですので、感謝の気持ちでいっぱいです。
――メジャーデビューアルバム「ニホンジンのうた~ゴハン~」はどのような仕上がりになったのでしょうか、またアルバムにかけた思いは
ニホンジン 仕上がりは最高でございます。オリジナルソングと職業ソングの二枚組となってまして楽しい曲から感動する曲まで盛りだくさん詰め込みました!聞いてくれる方の人生にちょっとでも寄り添えたら嬉しいです。
メジャー後も自宅で楽曲制作
――メジャー作品となるので制作環境は変わりましたか。例えば東京にスタジオを移したとか
ニホンジン 制作環境は全く変わりません。これまで通り自宅とスタジオで作ってます! 制作は作曲は全て3人の共同生活の場である通称ニホンジンハウス(アパートの一室)で行い、アレンジとレコーディングは仙台市内のスタジオでプロジェクトメンバーのイセイジンの2人の協力の下に行っています。ニホンジンハウスでは、佐久間の作業スペースの背後がキッチンとなっていまして、作曲をしている後ろで他のメンバーが食事の用意、なんていう光景も珍しくありません。
――全国の人々に聴いてもらうことを意識した?
ニホンジン 特にメジャー作品だからという意識はありません。それぞれのコンセプトに向けて全力で作った曲を一枚のアルバムとして最適な形にまとめたという感覚です。
ニホンジンにおけるメジャーの意味
――仙台を拠点に活動され、そしてメジャーデビュー後も仙台から離れないと聞きました。となると、ニホンジンさんにとって「メジャー」とは
ニホンジン 今までは作ったCDを自分達だけで手売りしていましたが、これを機に全国のCDショップで買えるようになった訳で、「強力な助っ人を得た」という感覚です。目標である「全国進出」のための新しいスタートを切れたと思っています。
――仙台にこだわる理由は
ニホンジン 「ニホンジン」の3人が出会い、「ニホンジンプロジェクト」のメンバーとも出会ったのがこの「仙台」です。まずは自分たちが住まうこの土地で、様々なジャンルのエンターテインメントを発信する唯一無二の存在になりたい。そんな思いから仙台にこだわって活動しています。
――ニホンジンさんのバンド名の由来は
ニホンジン もともと、ニホンジンになる前の名前も近い形の名前ではあったのですが、より分かりやすくいつかニホン中を応援できる存在になるために、ニホンジンといたしました。
――結成のきっかけを教えてください
ニホンジン 3人とも2008年入学の同期でして、入学して間もなく軽音サークルでバンドを組んだのが最初の出会いでした。その後活動している中で、2011年にエドワードエンターテイメントさんと出会い、3人で「ニホンジン」としての活動を始めました。
――音楽のバックグランドは?どのような音楽を目指していますか
ニホンジン メンバーそれぞれ好きなジャンルが異なるのですが、今は聞いてくれた皆さんが好きになってもらえる音楽を目指しています。
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