わーすた「オールマイティアイドルの精神で」貪欲に突き進む5人の今
INTERVIEW

わーすた

「オールマイティアイドルの精神で」貪欲に突き進む5人の今


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:21年03月05日

読了時間:約12分

 2015年に結成されたデジタルネイティブ世代アイドルのわーすた(ざ・わーるど・すたんだーど)が3日、シングル表題曲としてグループ初の桜ソング「春花火」をリリース。旅立ちや新しいスタートを迎える人たちの送る珠玉のスローバラードが完成した。作詞にシンガーソングライターのヒグチアイ、LiSAの「紅蓮華」など作曲した草野華余子を迎え制作され、大人のわーすたを感じさせる1曲に仕上がった。インタビューでは、昨年行われた9カ月ぶりの有観客ライブ『The World Standard 2020~華麗にいただくにゃー!~』を振りかえってもらい、新曲「春花火」についてや、春という新しいスタートに掛けて新しく趣味として加えたいことなど5人に話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

新しく増やしたい趣味

――春も間近ということで新しく始めてみたいことはありますか。

三品瑠香 始めてみたいとはちょっと違うかもしれないんですけど、 料理ができる女性になりたいなと思っています。ちゃんと自炊とかできるようになれた方がいいなと思っていて。私は家に帰ったらすぐにご飯を食べたいタイプなので、料理することにすごく億劫なんです...。なので帰り道にコンビニとかお店に寄って済ませてしまうこととかもあって、もっと健康的な食生活をしなければいけないなって。今年1年かけて残り物でも美味しいものが作れるぐらいの技術を身につけたいなと思っています。

三品瑠香

――小玉さんは?

小玉梨々華 私も料理なんです。料理は結構するんですけど、なぜ趣味のところに料理を入れなかったのか、いま自分でも疑問に思いました(笑)。 なので今度更新する時には趣味のところに料理と入れたいなって。 ステイホーム期間で今まで以上に料理をするようになって、この前はシチューを作ったんですけど、好きなもの以外にも何でも作れるようになれたらいいなと思っています。

小玉梨々華

――廣川さんはジャンクション&インターチェンジという斬新な趣味もありますが、新しいことを加えるとしたら何でしょう。

廣川奈々聖 ジャンクション&インターチェンジはすごく好きなんですけど、ネットで調べてもそこまで情報がなくて深掘りもできていないですし、車の免許も持っていないので、免許取ったらもっといろいろ調べに行きたいなと思っているんです。趣味のところに入っていないもので言うと、 フルーツサンドが大好きなので、フルーツサンドソムリエになれたらいいなと。 あと、ジェルネイルも好きなので始めたいことの一つです。

廣川奈々聖

松田美里 なかなか今の現状だと実行はできないんですけど、コロナが収束したら一人で飲み歩きをしてみたいなと思っていて。実はお酒の味が大好きで、20歳になって結構飲むようになりました。家族も結構飲むので、 みんなで一緒に飲めるというのもあって好きになったんです。今はまだ自分が好きなお酒を飲んでいるだけなんですけど、 もっと新しいお酒もたくさん知りたい、お酒に詳しくなりたいなと思って、色んなお店に行ってみたいんです。

松田美里

坂元葉月 私はぬりえです。ステイホーム期間にぬりえにハマって、そのぬりえの下絵を自分で書いてます。

――なぜ、下絵を?

坂元葉月 最初は既存のものでぬりえを楽しんでいたんですけど、 それって何となくそのキャラのカラーは決まってしまっているじゃないですか。「それを塗ってもなあ」とだんだんオリジナルのぬりえをやりたいなと思いました。それでたくさんした下絵を書いて、 いまはInstagramでそれを公開してファンの皆さんにも塗ってもらって楽しんでもらっています。それが最近の私の趣味なんです(笑)。

坂元葉月

9カ月ぶり有観客ライブ、それぞれの想い

――面白いですね。さて、9カ月となる有観客ライブ『The World Standard 2020~華麗にいただくにゃー!~』を11月28日に行いましたが、いかがでしたか。。

三品瑠香 本当に久しぶりにお客さんの前で歌ったので、お客さんの前で歌うという感覚を忘れていたところもありました。 なので今まで以上に緊張していて。わーすた結成お披露目ぐらいの緊張感でした。 でもステージに立ってみると「やっぱり自分の居場所はここだ!」という感情がありましたし、だんだん緊張も解けていきました。 みんなで作詞した曲を歌ったんですけど、私が一番最初に泣いてしまって、それは自分でもすごくびっくりしました。楽しい気分で歌っていたのに、その情景にあった歌詞だったこともあり、その光景がまさにいま目の前にあったことで自然と涙が出てきてしまって。自分が思っていた以上に実際は寂しかったんだなと思いました。

小玉梨々華 ライブが始まって最初の方はあまり現実味がなかったんです。イヤモニをしていたのでライブ会場の雰囲気も耳にはそんなに届かないし、長い間見れていなかったお客さんがいる景色ということもあって、ずっとふわふわ夢を見ているかのような感覚でした。でも途中からだんだんライブ感というのを取り戻してきて、いつもの感覚でパフォーマンスできたんですけど、最初の方は「落ち着いてふわふわ」という感じでした。

――「落ち着いてふわふわ」表現が可愛いですね。松田さんはいかがでしたか。

松田美里 本番前はすごく緊張していたんですけど、ステージに立ったら帰ってきたという感覚がすごくありました。私はきっとステージに立ったら泣いてしまうと思ったので、なかなか客席を見れなかったんです。前にSNS を使って皆さんと一人ずつお話をする特典会があったんですけど、 その時はみんなと話せる嬉しさでずっと泣いてしまったんですけど、泣きすぎて壊れてしまうんじゃないかと思ったので、それもあってこの日は「絶対泣かない」と決めていたんですけど...。「over ture」の時もウルウルしながら頑張って立っていたんですけど、「清濁あわせていただくにゃー」 のイントロのところで2階席がキラキラしているのを見て、涙が溢れてきて...。その瞬間は幸せ極まりなかったです。

――泣いてしまったことはファンの方にバレてない?

松田美里 たぶん、最前列から3列目ぐらいまでの数人の方にしか見られてないと思うので、セーフだったんじゃないかなと思います(笑)。

――バレてはいるんですね(笑)。廣川さんはライブいかがでしたか。

廣川奈々聖 久しぶりにお客さんを目の前にするということが不思議な感覚だなと思いました。でもみんなが言うように帰ってきたという感覚もあって、ライブ感というのもすぐに戻ってきました。でもこれまでのライブと違うのは、声が出せない、アイドル特有の歓声とかもなくて、今まで盛り上がりとは違ったものになると思っていたので、「盛り上がらなくても大丈夫。自分は魅せるライブをすればいいんだ」と覚悟を決めてステージに立ったんです。 皆さんがどう感じて頂けたのかはわからないんですけど、言葉とか無くても空気感で伝わるというのがあって、このライブも「わーすたならできるんだ!」と自信がついた日でもありました。

――ショーとしての完成度を高めたんですね。

廣川奈々聖 皆さんも声を出したりできないことで、今までよりも細かいところまで見ていただけたと思うんです。なので私たちも細かいところをすごくリハーサルで練習してきたので、しっかり見てもらえて良かったなと思います。

――坂元さんはいかがでしたか。

坂元葉月 これまでずっとオンラインでライブをやってきて、配信だとカメラに向かって歌ったりとか目線は決まっているところもあったんですけど、今回はたくさんのお客さんがいてどこに目を合わせたらいいのか分かんなくなってしまって(笑)。客席を見たらお客さんと目が合ってしまうし、「いつもどこを見てライブしてたのかな」と思って。あと、オンラインだとカメラに映っていないところはわからなかったところもあったと思うんですけど、生のライブは全てを見ていただけている感覚がありました。それはやっぱり生のライブじゃないと味わえない感覚だなと思いました。

――終始、油断はできないですよね。

坂元葉月  できないです。間違えたら全部わかってしまうので(笑)。ただ観ていただけているという実感があるので嬉しいんです。

――3月27日にTOKYO DOME CITY HALLで開催される『わーすた6周年記念ライブ』への意気込みはどんな感じですか。

廣川奈々聖 今回も5周年に引き続きに生バンドでライブをやらせていただくんです。お客さんも入れてライブが出来る予定なので、より会場の空気感とか熱量も変わってくると思いますし、この1年間で生バンドに合う曲も増えたので、よりパワーアップしたわーすたをお届けできるんじゃないかなと思っています。 

オールマイティアイドルの精神で

わーすた

――3月3日に「春花火」がリリースされますが、それぞれのおすすめポイントは?

三品瑠香 この曲はすごく歌が難しかったです。 歌詞もすごく素敵で、その歌詞をしっかり伝えたい、大事に歌いたいと思いました。Aメロはすごく景色を想像しやすくてしっかりとイメージを持って歌えたと思いますし、 自分が上京した時のこと、卒業式のことなどいろんな景色が思い浮かびました。 この曲をレコーディングした時は冬でしたけど、スタジオの中の私のイメージはもう春でした。

――そのAメロはすごく大人な雰囲気を感じました。

三品瑠香 ありがとうございます。そこはめちゃくちゃ頑張って歌いました。 歌い始めというのは一気に空気感、世界観を持っていくものと感じていて、私はこれまであまり低音部を担当する事っていうのがほとんどなかったんですけど、聴いていただいた方をこの楽曲の世界へ一気に連れて行きたい、と思ったので、歌詞を聞き取りやすいように丁寧に歌いました。なので是非ノイズキャンセリング付きのイヤホンやヘッドフォンで聴いていただいて、 「春花火」の世界観に浸っていただけたら嬉しいです。

――集中して聴いてほしいと(笑)。小玉さんの注目してほしいところは?

小玉梨々華 5人だけの世界観というのがぎゅっと詰まっている曲で、それをしっかり見せることができたんじゃないかなと思っています。振り付けももちろんなんですけどミュージックビデオの中で、サビで5人が輪になって中心に向かって踊っているところや、そこから広がったりするところなど、この5人だからこそできる一体感というものが表現できたというのはミュージックビデオ見ていて思いました。その一体感というところに注目して見ていただけたら嬉しいです。

――松田さんは?

松田美里 わーすたがこの「春花火」をどう表現できるだろうと最初は想像できなかったんです。でもメンバーが歌っているのを聞いたり、自分が歌ってみたり振り付けを頂いてからちょっとずつ雰囲気を理解していった感じで、いつも以上に歌詞の世界観だったりを丁寧に考えていたと思います。 きっと皆さんもこういうことがあったなと思い出を連想できたり、思いを寄せられる曲だと思うので、自分自身が感じる想いというものも、この曲にしっかり乗せてを踊ろうと思いました。 綺麗に見せるというところではすごく苦戦したんですけど、何よりも踊っていてすごく楽しくて気持ち良かったので、見ていただいた方達が何か感じていただけたらいいなと思っています。 

――廣川さんはどんなイメージでこの曲に臨みましたか。

廣川奈々聖 私が今回意識したのは主人公になりきって歌うというよりは、誰かを応援する側として歌いたいなと思いました。AメロBメロは物語を読むような感じを意識して、凛とした女性をイメージして歌いました。Dメロからはどんどん盛り上がってきてより力強く後半に向かって行くので、楽曲が進むにつれてメリハリを意識して歌いました。<限りある命尽きるまで>という歌詞のところでどんどん音程が低くなっていくんですけど力強さが出るように歌っていて、最後の<満開贈る春花火>というフレーズでは、切なさだけではなく、優しく背中を押してあげられるような歌い方をしてみたので、注目していただけると嬉しいです。 

――坂元さんはいかがですか。

坂元葉月 MVはいろんな角度から撮って頂いていて、ダンスシーンの撮影が一番時間がかかりました。なのでダンスシーンを見て頂きたいというのはあるんですけど、 私が一番お気に入りは2番サビで奈々聖が真ん中で歌っていて、その周りで4人が踊っているシーンなんです。そのシーンは上から撮影して頂いていたんですけど、それがかっこよくて。撮影が始まる前にどういう角度から撮られるかは聞いてはいたんですけど、想像を超えていて。 そして、歌っているシーンはカメラ目線ではなく、しっかりと歌詞を伝えたいと言った表情で歌っているので、これぞアイドルといったような笑顔はないんですけど、逆にこの映像を見て頂いて「わーすた 大人になったな」と思っていただけたらすごく嬉しいです。

――猫がMVに印象的に登場しますけど、皆さん戯れる時間はあったんですか。

三品瑠香 めちゃくちゃ可愛かったんですけど、時間の関係で少ししか遊べなかったんです。

廣川奈々聖 あの猫ちゃんはでんぱ組.incのピンキーさんが飼っている猫ちゃんでカナル君という名前なんですけど、カナル君は夜からの入りだったので…。

小玉梨々華 1時間ぐらいは一緒にいれたよね。

松田美里 私、猫アレルギーなんですけど、猫は大好きなので次の日に目が腫れるのを覚悟で戯れました(笑)。

――最後に今年1年の意気込みをお願いします。

坂元葉月 2021年、初めてのリリースが3月3日にリリースされる「春花火」なんですけど、バラードも歌えるわーすたを皆さんに届けられて嬉しいです。私たちはワールドミュージックを取り入れた幅広い楽曲を歌ってきているんですけど、まだまだチャレンジできていない楽曲もあると思うので、どんどん開拓していって「わーすたってどんな曲でも歌えるじゃん」と言ってもらえるレベルまで行きたいので、ここで満足せずにもっともっと貪欲に上を目指して、オールマイティアイドルの精神で頑張っていきたいと思います。

三品瑠香 どんとこい! という精神で頑張ります!!

(おわり)

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