柳楽優弥、モンゴル過酷ロケも満天の星に「何の文句はなし」
映画『ターコイズの空の下で』プレミアム上映会
柳楽優弥が19日、都内で行われた、映画『ターコイズの空の下で』(KENTARO監督、2月26日公開)プレミアム上映&舞台挨拶に出席した。
モンゴルの草原で未知の自分と出会うロードムービー。日仏モンゴルの合作となる。
海外合作映画初主演作となる柳楽。約3週間におよぶモンゴルでの過酷ロケとなったが、合作と聞き「どういう現場だろう」と惹かれたという。
ゲル生活では、ねずみが食料を食べるなどもあったが、満天の星に「何の文句はなし」と振り返った。
作られた演技は嫌っていたという監督の演出は、台本通りにはいかず即興に近かったという。柳楽は、20代は作られたキャラクターを演じることが多く、この現場で「自分らしく演じていいのか」と思えたようで「大切な現場でした」と回想した。
劇中では、物語が進行するにつれて柳楽の顔つきが変わっていく。監督は「彼は演技をしながらもシチュエーションを生きていたというのがあった。それを事実として出ればいいと思った」とその狙いを明かした。
自然体で撮るために、柳楽には「鏡を見てはいけない」「マネージャーと話してはならない」ということを課したという。その理由を監督は、「鏡をみたら演技してしまう。マネージャーと話せば日本にいるような感覚になる。モンゴルにずっといてほしかったから」
柳楽は本作を通じて「物質的なことや経済的な豊かさがある主人公ですが、精神的な豊かさの大切さを旅や人の出逢いで学びます。精神的豊かさの大切を改めて感じました」
更に、監督が「人生の大事なことは、仕事などに追われても自分の事を考えよう」と説明する「クオリティオブライフ」という言葉が好きであるとし、柳楽はこう続けた。
柳楽「2020年を通して自分と向き合っている時期。そういうことの大切さとか、旅や出逢いでみつけていくことで、自分らしさを構築していく。そういう時期なのかなと思う。ぜひみて楽しんでください」
そのうえで柳楽は、コロナ禍で旅ができなくなっているなかで「シンプルに楽しんでもらいトリップ感を味わってほしい」と呼びかけた。
この日は、柳楽演じる主人公の祖父(麿赤兒演じる)で大企業社長の秘書役を演じたサヘル・ローズも登壇。監督はサヘルの演技力の高さ、女優として作品に臨む姿勢を絶賛していた。