ムロツヨシ、父親役で初の映画主演「やりきってきました」
映画『マイ・ダディ』今秋公開予定
1月23日に45歳の誕生日を迎えた俳優・ムロツヨシが、役者人生で初めて映画主演を務めることが分かった。ドラマなどでは主演を務めたことはあるものの以外にも映画では初となる。
『嘘を愛する女』、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』などを生み出してきた映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM(TCP)」の2016年準グランプリ受賞企画『ファインディング・ダディ』を『マイ・ダディ』というタイトルで映画化する。監督は金井純一氏、脚本は及川真実と共同で手掛ける。
主人公・御堂一男を演じるのは、役者人生25年のムロツヨシ。今年1月時点で、累計44本の映画作品に出演。2018年に放送されたTBSの連続ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』では、恋人に寄り添う健気な明るさで、これまでとは違う新たな一面を見せた。そんな彼が満を持して映画“初”主演を務める。本作では、愛する娘を救おうと奔走する、お人好しで誠実な父親を演じる。
今回、自身のキャリア初の映画主演を務めたムロツヨシは、「この物語の父になりたいと思いました。この役というより、この父になりたいと。こういう話があるんだけど、と渡された台本。2時間後に『やらせてください』と連絡していました。この父をやりきってきました。どうか、どうか、覚えておいてください。そして観たいという期待を持ってください」と、初主演作品への想いを語っている。
また、金井純一監督は、「人々の心を動かす映画を作るためには、俳優とタッグを組むことが不可欠だと思っています。今回、ムロツヨシさんとタッグを組ませていただきました。しかもムロさんにとって、この作品が映画初主演となる。この映画だけは、絶対に失敗できない。監督として尋常じゃないプレッシャーのもと、撮影に臨みました…と言いたいところですが、ムロさんのお人柄もあり、とてもいい緊張感の中で撮影ができました」と撮影を振り返っている。
すでに撮影は昨年12月に終え、2021年秋に公開予定。
■主演・ムロツヨシコメント
この物語の父になりたいと思いました。
この役というより、この父になりたいと。
こういう話があるんだけど、と渡された台本。2時間後に「やらせてください」と連絡していました。
それから数年かかってしまって、なんちゃらウィルスのため撮影も延期。
それでもここで、この映画制作のお知らせができることに、ただただ喜んでいます。
この父をやりきってきました。
どうか、どうか、覚えておいてください。
そして観たいという期待を持ってください。
ムロツヨシです
■監督/共同脚本・金井純一:コメント
人々の心を動かす映画を作るためには、俳優とタッグを組むことが不可欠だと思っています。今回、ムロツヨシさんとタッグを組ませていただきました。しかもムロさんにとって、この作品が映画初主演となる。この映画だけは、絶対に失敗できない。監督として尋常じゃないプレッシャーのもと、撮影に臨みました…と言いたいところですが、ムロさんのお人柄もあり、とてもいい緊張感の中で撮影ができました。映画のテーマは「愛」。脚本に4年以上かけました。最高のキャスト・スタッフで、最高の映画ができました。映画の中に、今まで見たことのないムロさんがいます。だいぶハードルを上げていますが、それを超えていける映画だと思います。「マイ・ダディ」ぜひ、期待して待っていてください。
■プロデューサー・遠山大輔:コメント
本作は金井監督がTSUTAYA CREATORS’ PROGRAMに応募してから4年の歳月を掛けて、じっくりと温めていった企画をムロツヨシさんが自身の初主演作品としたいと熱く応えてくださり、素晴らしいスタッフ・キャストも集まって、すべてのピースがはまっていよいよクランクイン、というところでコロナ第一波に襲われ、苦渋の決断で撮影を延期いたしました。皆の喪失感は大きかったと思います。しかし、そこで心折れることなく、結集した熱い想いを紡ぎ、万全の安全対策をとって、誰一人体調不良も事故もなく撮りきることができました。誰もが大変な想いをされている中ではありますが、本作を通じて少しでも元気に明るい気持ちになっていただける作品になっていると思います。皆様にご覧いただける日を楽しみにしています。
■プロデューサー・村上公一:コメント
ムロさんとは、彼の映画初出演作『サマータイムマシン・ブルース』でご一緒して以来15年を越えるお付き合いですが、2019年のさぬき映画祭で久しぶりにお会いしました。僕は刷り上がったばかりの『マイ・ダディ』の台本を持って、この作品を映画初主演作に考えて欲しいという旨を伝え、その台本をムロさんに渡して別れました。東京に戻った直後、ムロさんから「ぜひやりたい」と連絡を頂いたときから、この作品が動き出しました。
生死という難しい題材を扱った脚本なので、映画自体のトーンがシリアスになりすぎる危うさを孕んでいました。でもストレスフルなこんな時代だから、自分が観客なら映画館で堅苦しいものは見たくないと思いました。ユーモアを含んだ上質な物語にこの映画を仕立てるため、一男役には、シリアスさと笑いをバランス良く演じてもらえる俳優が必要でした。ムロツヨシという俳優しか僕の頭には浮かびませんでした。喜劇のイメージが強いムロさんですが、今作で見せる表情は俳優・ムロツヨシの新たな魅力として見る人の心に訴えかけるでしょう。もちろん、いつものムロさんにもご期待ください。ただし今までとは少し違った見せ方をしていますので、楽しみにしていて欲しいです。