東日本大震災復興支援を目的に2012年、期間限定で16年ぶりに再結成した女性バンドのプリンセス プリンセス(PRINCESS PRINCESS)が、活動期間中に得た収益金の第2次支援先として今年1月に決定した、東北福祉大学(支援金3000万円)での具体的な支援内容がこのほど決まり、バンドが公式サイトを通じて発表した。

 支援内容は「東北地方の豊かな自然環境を活用した自然環境教育プログラム創成」。寄付金をもとに、東北福祉大学の教育課程において、東北の豊かな自然を利用し、地域を理解し活かせる人材を育て、被災した子供たちの支援を行うという。

 具体的には、初年度は、子育てや教育に関係する学生が、野々島(宮城県塩釜市)、七ヶ浜(宮城県七ヶ浜町)の各フィールドで地域の自然塾等と協力して、動植物の観察や活用方法、カヤックを利用したアクティビティなどの自然教育プログラムを開発、今秋、特性を活かしたプログラムを地域の子供たちに体験型学習として実施する。

 プログラムは次年度以降、農業や山林でのフィールドワークなど場所・規模を拡大していく予定のようだ。

 同バンドは以上を説明したうえで「この先このプログラムにより育まれた子供たちが地域を担い支えていくことを願っています」とコメントしている。

 また、第3次支援先も現在選定中で、年内にも発表できるという。バンドは、「音楽を通じて、豊かな気持ちになれるような場所を創りたいと思っています。私達5人、それぞれ別の生活を送りながらも、復興が進む事をお祈りする気持ちは今も変わりません。時間がかかってしまい申し訳ございませんが、引き続き寄付先に関しましては、もうしばらくお待ちください」としている。

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