森ガキ侑大監督、平手友梨奈、岡田将生、志尊淳、滝藤賢一

 岡田将生、志尊淳、平手友梨奈、滝藤賢一が15日、都内で行われた映画『さんかく窓の外側は夜』(2021年1月22日公開)の完成披露試写会舞台挨拶に出席。岡田はこのなかで「身が引き締まる思いです。この映画をどんどん広げて愛される映画にしたいと思っておりますので、皆さんのお力添えをください」とコメント。コロナ禍による延期を乗り越えた公開に感慨深げな表情を見せた。

 本作は霊が祓える男・冷川(岡田)と視える男・三角(志尊)の2人が“除霊”という特殊能力を使って未解決事件に挑む、除霊ミステリーエンターテイメント。呪いが生んだ数々の怪奇事件の謎に、冷川と三角の心霊探偵バディがどう立ち向かうのかがストーリーの見どころだ。公開日はコロナ禍を受け当初の10月から延期し、来年1月22日となっている。

 今回の舞台挨拶は登壇者が本作のタイトルにちなんだ、光る巨大な“さんかく窓”パネルから登場してスタート。続いて岡田をはじめとした出演者4人とメガホンを握った森ガキ侑大監督がそれぞれ挨拶。そのなかで滝藤がボケて場が和む一幕もあった。

 以降は撮影の裏話が続く。志尊が突然泣くシーンを要求されて演じ切ったという話題になると、岡田が「涙流せるかな、と思ったら一瞬で流れたのですごい集中力」と賛辞を贈る。すると志尊本人は「皆さんがお芝居をしやすい環境を作ってくれたから」と謙遜。

岡田将生

 岡田は滝藤の筋肉自慢を「あまりにもすごい」と暴露する。平手もその標的となった様で「奥さんに見せても反応がないから、平手ちゃん見て」と言われ、返答に困ったという。さらに滝藤の筋肉について意見を求められると「すごかったです。あまり男性のそういう姿は見たことがなかったので」と語った。

 また志尊と仲睦まじそうな様子を指摘された岡田は「(志尊)淳くんは20代の中でもしっかりしていて熱量が高いと現場で感じていました。ふたりで映画を盛り上げようという意識が序盤からあったので、一緒に仕事できて良かったです」と話す。逆に志尊は岡田について「天真爛漫な姿の奥に熱い芯を感じる瞬間がある。ここぞという時にそれ見せる以外は寛大な心で許してくれる。役者としても人としても大好きだなと思える彼とバディを演じられて良かったです」としみじみ。

志尊淳

 そしてトピックはそれぞれの「怖いもの」へ。映画の内容にそって心霊体験が語られるかと思いきや、志尊が1日かけて撮った池に落ちるシーンの撮影がカットされていたことを挙げ「森ガキさんが一番怖いなと思いました」と漏らす。すると岡田も1日がかりで撮った志尊と手を繋ぎ撮った場面が全カットされたことを指摘し、壇上に笑いが。平手は「大きな音が苦手なので、特効とか花火とかはちょっと」と控えめに話した。

平手友梨奈

 最後に全員がひと言ずつメッセージ。

 岡田「本当は今年10月でしたが来年1月公開になりました。こうして皆様に初めて見て頂けることで、身が引き締まる思いです。この映画をどんどん広げて愛される映画にしたいと思っておりますので、皆さんのお力添えをください」

 志尊「コンプレックスから孤独を感じ、人に軽蔑され、自分を表現できずに埋没してしまう人物が出てきます。たくさんの方と関わり、その方々の受け入れる気持ちによって一歩前に踏み出せるということを役から感じました。この映画を観て、近くの人を大事にしようと思っていただけたら嬉しいです」

 平手「ストーリーだけでなく本編における音楽の使い方や、ずっと真夜中でいいのに。さんの主題歌『暗く黒く』という曲が個人的に好きなので、そちらにも注目してもらえたら嬉しいです」

 滝藤「今までにない映画でびっくりしました。皆さんも楽しんでいただけると思います」

滝藤賢一

 森ガキ監督「社会の問題やネットの誹謗中傷、人と人の関係など色々な考えさせられる内容を入れつつ、エンタテインメントとして成り立つ様に演出しています。また皆さんと映画を作りたいと思っています」

 たくさんの拍手に見送られ、舞台挨拶は幕を下した。【取材・撮影=小池直也】

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