横浜流星は「目の芝居がいい!」、三木監督が絶賛
吉高由里子と『きみの瞳―』舞台挨拶
吉高由里子、横浜流星、三木孝浩監督が3日、都内で映画『きみの瞳が問いかけている』アンコール舞台挨拶に臨んだ。
不慮の事故で、視力と家族を失った女・明香里(演・吉高由里子)と、罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた男・塁(演・横浜流星)によるラブストーリー。
この日は本編シーンのコア内容を解説した。罪を犯してキックボクサーとしての未来を絶たれた塁(横浜)の前髪が徐々に短くなっていることについて三木監督は「目の見えない明香里(吉高)と出会って徐々に塁の目が観客に見えてくるのを意識した。タイトルにも“瞳”が入るので、目の印象を大切にしたかった」と狙いを説明。
横浜は「僕もその狙いには賛同して、監督がワンシーンごとに瞳にこだわってくれたのは嬉しかった。こんなにも寄り添って考えてくれるなんて…」と繊細な演出に感謝。三木監督は横浜の瞳について「目の芝居がいい!」と太鼓判を押した。
また、ラストの海辺のシーンは「ハッピーエンドか? それとも!?」と話題になっており、ファンの間では塁の想像の世界という説も出ている。
三木監督は「海のシーンの前に暗転があるので、塁が妄想した走馬灯的イメージではないかという説もある」とニヤリ。吉高は「私はリアルのことだと思っていた…」と様々な解釈があることに驚き、横浜も「僕もリアルなことだと思っていたけれど、同時に情けないと思った。みなさんの考察が凄すぎて、自分の役作りがまだまだ足りないと思った」と悔しそうだった。
今年も残りわずか。壇上ではの「今年を表す漢字一字」をそれぞれが発表することに。
三木監督は「越」と書いて「この作品が海を越えて広がっていくのは嬉しい出来事だった」と作品の広がりを実感。
一方、吉高は「新」と記して「今年は新しいスタイルやスタンスが沢山あった年。新しいやり方や時代の移り変わりの最中だと思うので、自分もその新しいものに置いて行かれないよう、しがみ付いて行きたい」と2020年を総括。
横浜は「考」と挙げて「身の回りの環境が変わって、自分自身を見つめ直すきっかけにもなって、仕事もそうだし、人間関係をそうだし、プライベートもそう。改めて自分を見つめ直して考えるきっかけになった。そして自分の中でいろんな答えが出たりもしたので、大事な年になりました」と様々な思いが去来したようだった。