芦田愛菜、家族にも言われた「役が抜けてないよ」
『星の子』ヒット祈願で星空に魔法
芦田愛菜が29日、都内で行われた主演映画『星の子』(大森立嗣監督、10月9日公開)公開直前大ヒット祈願イベントに登壇した。
芦田にとって6年ぶりの実写映画主演。小説家・今村夏子氏の同名小説が原作。思春期を迎えた主人公が、“怪しい宗教”を深く信じる両親との生活を疑い始める物語。芦田は自身と同じ中学3年生の主人公・ちひろを演じる。
原作者の今村夏子氏からのコメントが代読されたあと、芦田はちひろの人物像を紹介。「ちひろは自分の意見を持っている。かといって表現するのがうまくない。親友の前では素直になれる。でも家に帰ると宗教や両親の事でどう見られているか悩んでいる」とし、「学校に行けば友達がいて無邪気。でも一人では考え事をして、多面的な要素が出ればいいなと思って演じた」と振り返った。
役柄との共通点を聞かれると「私から役に近づいて、だんだんと私がなくなっていくイメージ」と明かし、今回は撮影期間中に役が抜けなくなり、自身にも家族にも「抜けてないよ」と指摘されることがあったようだ。そのうえで「辛くなるシーンもたくさんありました」としみじみ。
この日は、一目ぼれするイケメンの南先生役・岡田将生からビデオメッセージも寄せられた。「役柄として泣かせるつもりで臨みました、すみません。芦田さんの演技が素晴らしかった。何度も辛い言葉をかけてしまい、こころは痛かったです」と詫びた。
「役なのでなんとも思っていないです」と笑顔を見せる芦田。待ち時間はフレンドリーに接してくれたといい「今度は仲のいい先生と生徒役で共演したいです」と願っていた。
今回のイベントは、「星」がキーワードの本作にちなみ、満天の星空が広がるプラネタリウムで実施。芦田はステッキを持つと、星空に大ヒットを祈願して「沢山の方に届いて大ヒットしますように」と魔法をかけた。
改めて「信じることについて考えてきましたが、人それぞれ。大切な人は誰だろうと考えるきっかけになれば」と語っていた。