『半沢直樹』、毎週欠かさずに見ている。あの迫真の演技は痛快だ。時代劇を彷彿とさせる演出は、時代劇ファンもハマるだろう。

 その主人公・半沢直樹は2013年版よりも凄みが増しているように感じた。相手を睨みつけたり、叩きのめす姿は迫力がある。なぜ、これほどまでに凄みが増したのか。それは『真田丸』が影響しているのではないか。

 2016年に放送されたNHK大河ドラマ『真田丸』で主人公の真田信繁(幸村)を演じた。特に終盤の大阪の陣などにおける鬼気迫る演技はまさに威風堂々たるものがあった。

 あの信繁のような堂々たる威厳が、筆者には半沢直樹の背景に見えた。

 役柄はその人の経験によって影響を受けると聞く。大河ドラマ『新選組!』ではの山南敬助を気品よく演じ、『リーガル・ハイ』では俊才弁護士をコミカルに演じた。「信繁」もきっと役者・堺雅人に影響を与えているのだろう。

 そうみれば、高視聴率を叩き出しているこの『半沢直樹』後に演じる役どころが、早くも気になって仕方がない。そう期待を膨らませて、生放送に変わった6日も見る。

筆者紹介

木村武雄 書く人、撮る人。新聞社を経て現職。昨夏、音楽班からエンタメ班に。

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)