ボイメン水野勝×辻本達規が語る撮影秘話、市原隼人の背中に見たリーダー像
INTERVIEW

ボイメン水野勝×辻本達規が語る撮影秘話、市原隼人の背中に見たリーダー像


記者:木村武雄

撮影:

掲載:20年03月06日

読了時間:約9分

居酒屋シーンもアドリブ

――共演者に引き出された部分はありますか。

辻本達規 市原(隼人)さんが、作品に入られて間もない頃に、僕が現場で真面目にふざけたり、色々なチャレンジをしていくのを見て、「物怖じせずに、抜けとかでも好きな事やっていいし、俺に気を遣わずに、どんどんやって良いから」と言って下さったので、僕の中で迷いがなくなり、抜けで雑誌を読んだり、隣の先生とふざけたりする事が出来ました。市原さんそういうふるまいや現場での空気づくりなどをみて、主演としてのリーダー像というのを学んだ気がします。もし、自分が同じ立場になったら同じようにしたいと思いましたし、見ていて、かっこいいなと思いました。

――ではいずれ主演を?

辻本達規 目指しています!

――辻本さんが抜けでやっていたのはアドリブ?

辻本達規 抜けで映っているところでの演技指導はあまりないので、アドリブが多いです。主演の市原さんが言ってくれたから思い切ってやれました。

――水野さんはいかがですか。

水野勝 僕は途中合流でしたので、市原さんとはコミュニケーションを取る間がなくて。でも見ていて思ったのは、入り込んでいて集中して自分の演技に向き合っている印象でした。その姿を見て、僕もより向き合わなくてはと気を引き締めていて。

――ドラマの制作会見では、撮影時は笑いが絶えなくて堪えるのが必死だった、という話がありましたが、映画の居酒屋シーンはどんな感じでしたか。

水野勝 あのシーンはほとんどアドリブです。個人的に本番で笑ってしまうかもしれないと思ったのは、辻本が「居酒屋行きますか?」と職員室で点呼を取っている時に、甘利田が勢いよくガシャーンと手を挙げるところが本当に面白くて。テスト中もみんな笑っていて。本番で笑ってしまったらどうしようという不安の中やっていました。

辻本達規 市原さん本気でやるので、椅子も勢いよく飛んでいくし、腕もビンビンと筋が張っているのが分かる程に挙げていて(笑)。

――それと武田さんはボイメンのほとんどの方と共演されていていますが、現場ではどういう話を?

辻本達規 僕も人見知りだし玲奈ちゃんも人見知りだから、なかなか現場で喋りかけられなくて。勝は玲奈ちゃんと何度か共演しているから「どう話しかけたらいい?」と相談したら「普通に喋りかけたら喋ってくれるよ」と言ってくれて、それで積極的にコミュニケーションを取らなきゃなと。

水野勝 でも俺が合流したくらいから喋るようになって(笑)。俺、最初びっくりしたんだよ。二人にまだ距離があって「えっ、まだこの感じ、初日じゃん」って(笑)。

辻本達規 俺人見知りだからさ…(笑)。でもライブに来てくれたんですよ、玲奈ちゃんが。

水野勝 僕は、定期的に現場で会うので「舞台どうだった?」とかそういうお仕事の話をしています。

――そんな武田さん演じる御園ひとみを巡って、佐野の甘利田の恋敵的な立ち位置でもありました。

水野勝 御園に対して意識したことはありませんでしたが、甘利田は欠陥が沢山ある役で、僕はどこか完璧というか、そういう役どころでしたので対比を出さないといけないということは意識しました。

――その対比は、監督と話し合って作っていった?

水野勝 色々な作品に出さて頂いているので、ある程度は監督からは信頼を置いてくれていると思います。ですので、入る前に大まかなイメージを合わせて「あとは自由にやって下さい」という感じでした。監督は、きちんと考えてきていたら、それを見抜く方なので。色々な俳優さんを見てこられているので、準備してきている俳優とただ台本を読んできただけの俳優との違いは分かると思います。

(C)2020「おいしい給食」製作委員会

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水野勝×辻本達規
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