BOYS AND MENの水野勝と辻本達規が映画『劇場版 おいしい給食 Final Battle』(3月6日公開、綾部真弥監督)に出演する。昨年10月から12月に放送されたドラマ『おいしい給食』の劇場版。1980年代の中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田幸男(市原隼人)と給食マニアの生徒・神野ゴウ(佐藤大志)の給食にまつわる闘いを描いた。ドラマ版から引き続き体育教師・鷲頭星太郎役を演じる辻本。一方、劇場版から教育実習生・佐野正輝役として参加となる水野。本作の撮影秘話を聞いた。【取材・撮影=木村武雄】
フォロー早すぎ、バレる…
――水野さんは映画からの出演となりますが、それぞれこの作品に携わることが決まった当初の心境を教えてください。
辻本達規 僕自身はバラエティー番組への出演が多くてお芝居も久しぶりでしたので、ドキッとしました。でも役柄を聞いたら「体育教師の筋肉バカ」だったので安心して「ヨシ! 受けます」と(笑)。
――その時は映画も決まっていたのですか。
辻本達規 決まっていました。
――水野さんも映画に出演されるというのは当時から決まっていたんですか。
水野勝 はい。衣装合わせも一緒にやっていました。だからドラマが放送されている間は沈黙を守って「頑張れ~! 見てるよ!」と陰ながら応援していました(笑)。
――放送をチェックされていたんですね。
水野勝 チェックしていました。それと、辻本がツイッターで『おいしい給食』のことを上げるので、「見てるよ」とリプして。伏線を張る程ではなかったですけど、そういうことはやっていました。
――では、ファンからしてみたら「もしや?」と。
水野勝 そうかもしれないですね。でも、なぜかドラマが始まったタイミングで『おいしい給食』のオフィシャルが僕のツイッターをフォローしていて(笑)。
辻本達規 そうそう、プロデューサーがね(笑)。だから僕たちは「これは早くない? バレるぞ」って。あんなに緩いプロデューサーもいない(笑)。
――沈黙を破っての満を持しての映画化ですが、どういう気持ちで臨まれましたか。
水野勝 スタッフさんもそうですけど、綾部監督の作品には何作も出演させて頂いていますし、(武田)玲奈ちゃんも3作品ぐらい共演させて頂いているので、いつもの現場とはまた違う感じに僕なりに楽しくできたら良いなと思っていました。
――役柄としてはイケメンで、等身大ともあって役作りでは苦労もなかったように思えます(笑)。
水野勝 あんなにモテた事はないですよ。学生時代は女の子が群がって来るタイプではなかったので。近いように見えるかもしれないですけど、意外と近くないですよ(笑)。
――では意識された点は?
水野勝 教育実習生という役柄でしたので、先生に成りきれていないというところは生徒にすごく近い存在。悩みも教育実習生の方が話しやすいと思うので、その辺をヒントになるべく生徒の近くにいたり、そういうところを意識しました。
――意識的には先生と生徒の間ということもあって、バランスは難しくないですか。
水野勝 今までヤンキーや悪い印象の役がなくて、割と好青年というのが多くて。ある意味、自分とは遠い役を多く演じてきたので、知らない間にアプローチの仕方とかも考えられるようになっていました。ですのでその点の苦労はなかったんですけど、役の幅という点では悩みでもあります。
――辻本さんはいかがですか。役作りの為に筋トレしたとか。
辻本達規 筋トレも少ししましたけど、ドラマの中で筋トレをやっている役でもあったので、一人だけ違うベクトルで筋肉が付いたら良いなと思い本番中にやっていました(笑)。
――プロテインも沢山飲んでいましたね。
辻本達規 プロテインでお腹膨れることは、ちょいちょいありました。ドラマの中ではダンベルしかやっていないのに、こんなにプロテイン飲んで大丈夫かなと(笑)。一発OKの時もあれば、何テイクかやる事もあるのでその度に牛乳入れて飲んでいました(笑)。
――卵も入れるシーンもありましたよね。
辻本達規 卵を入れるのはやっぱり抵抗があって、普段、生卵入れて飲むというのはやらないので、自分の中では、このドラマの中の一番の正念場でした(笑)
――家で卵を飲む練習は?
辻本達規 卵飲む練習をする人っていないでしょ(笑)。
――いやいや、辻本さんは真面目だから(笑)。
辻本達規 それをやるなら、セリフを覚えるでしょ(笑)。