場面カット(C)2019映画「AI崩壊」製作委員会

 シンガーソングライターのAIが歌う、大沢たかお主演映画『AI崩壊』(1月31日公開、江悠監督)主題歌「僕らを待つ場所」の映画版ミュージックビデオが26日、解禁された。

 大沢演じるAIの開発者・桐生浩介がAIを暴走させたテロリストに断定されてしまう。入江監督が目指したのは手に汗握るストーリーの中にある緻密な人間ドラマ。突如AI が暴走したことで試される人々の“想い”をAI(アイ)が力強く歌い上げるMVとなっている。

 本作の舞台はAIが私たちの生活に普及した10年後の日本が舞台。大沢演じるAI 開発者の桐生浩介が開発した医療AI<のぞみ>が突如暴走を始め、人間の生きる価値を選別し殺戮を開始する。

 桐生はAIを暴走させたテロリストに断定され、日本中から追われることになる…。この度公開された映画版のミュージックビデオでは、AI暴走による未曾有の大パニックに陥った背景にある人間ドラマをAI(アイ)の魂のこもった歌詞と歌声により、心の奥底にある家族への想いを表現。桐生は亡き妻・望への思いを胸に、サーバールームに閉じ込められた娘・心を助けたいという思いで、日本中を必死に逃げ回り、逃走劇を繰り広げる。

 さらに、映画版ミュージックビデオは映画のエンドロールを見ているような構成となっており、楽曲と映像の余韻を感じることができだろう。

 AIはこの楽曲について「この曲は、映画のイメージとはあえて逆に温かく生の声を伝えたかったので機械的な音を避けました。この曲を歌う時に感情的になってしまい、今までで一番泣いたかも。どんな人でも生まれたところがあって大事な場所があって大事な人がいたりする。そんな思いを持って聴いてもらいたいです」と思いを語っている。

場面カット(C)2019映画「AI崩壊」製作委員会

 本作は、10年後を舞台にした本格サスペンス超大作だが、主演の大沢は決して“ハリウッド風”の映画にしたくなかったと熱弁。いくら派手なアクションを見せたとしても、一番大切なのは人間ドラマであり、主人公の桐生をスーパーヒーローのような人物ではなく“普通の男”として演じることを一番大切にしたそうだ。

 大沢は「この映画はアクションもあるしエンターテイメント大作です。だからこそ一本の軸となる人間ドラマがないといけないと思っていました。ハリウッド映画を超える日本映画の良さは、スーパーヒーローのようなキャラクターではなく、普通の男が必死に行動する生身の人間っぽさ。普通の人間が大変なことに巻き込まれて、それをなんとか乗り越える姿が僕にはしっくり来たんです」と語る。

 さらに入江監督も「登場人物全員が持つ個性や魅力を丁寧に描くことを意識しました。この作品を通じて、AI 社会が進んだ未来について考えるきっかけになれば嬉しいです」と、丁寧な作業で作品を作り上げていったことを明かしている。

 『AI 崩壊』は2020年1月31日から全国公開。

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