手染めが思い出させてくれた感情
――心地良いサウンドかどうかというのは音楽をやる上ですごく重要ですから、バンドのスキルが上がっていくのは最高ですね。さて、音じゃないところでは今回、メンバーの手による手染めのTシャツも製作されたみたいで。これはどなたの案だったのでしょうか。
タノ アキヒコ 手染めはみんなで決めたんですけど、タイダイ染にしたいと言ったのは岩渕です。
岩渕想太 前回は手刷りだったので、今回は手染めでやってみたかったんです。
浪越康平 これがまたすごく楽しくて。もしかしたら僕がメンバーの中で一番楽しんでいたかもしれないです(笑)。
――それぞれどんな感じでした。
岩渕想太 それぞれ役割があって、僕が染めを担当して。
浪越康平 夢希はシャツの模様を決定づける縛るところを担当していたので、全ては夢希から始まるんですけど、その担当者のメッセージが工程毎に込められているんです。
岩渕想太 メッセージあったね(笑)。
田村夢希 塩分濃度はタノが担当して(笑)。
タノ アキヒコ ひたすら風呂場からシャツを引き上げる作業です(笑)。
――浪越さんの担当は?
浪越康平 袋詰めです(笑)。シャツを袋に入れて放置するんですけど、またほどかなくてはいけないじゃないですか。なので、僕は作業効率を上げるために、固結びではないやり方を編み出しまして。
岩渕想太 引っ張ったら簡単にほどける結び方ね(笑)。作業も佳境に突入しゴム手袋をして濡れた状態でも、浪越はその結び方で何百枚もやってました。
――すごく良い役割分担が出来ていたんですね。
浪越康平 この手染めの役割分担は、バンド内での役割分担と近いところがあるんです。
岩渕想太 ないだろ。良い話に持っていこうとするな(笑)。
――(笑)。ちなみに大変だったところは?
岩渕想太 大変だったところと言いますか、僕の家で「手染め」作業をやったんですけど、水道代とガス代の請求が怖いです(笑)。
タノ アキヒコ 60度のお湯を延々と出し続けてましたから(笑)。
田村夢希 なんかラーメン屋みたいだったよね。湯切りをしているみたいな(笑)。
浪越康平 今回この「手染め」作業をやっていて気づいた事がありました。自分がバンドをやっている根源には、楽しいこと、この4人でふざけたり、音楽ももちろんなんですけどツアーで一緒にご飯に行ったりするのが楽しくて、続けられているということをこの「手染め」が思い出させてくれたんです。
タノ アキヒコ 「手染め」をやってみて、チームワークがすごく良いなと改めて感じました。
浪越康平 実はレコーディングが終わったら、4人でディズニーランドに行くというイベントを過去にやっていたんですけど、前作からそれがなくなってしまって...。それは岩渕と夢希が行かないと言い始めて、「遂にそういうバンドになっちゃったか」と悲しかったんですけど...。
タノ アキヒコ 前作では手刷りのシャツ製作があったからだと思うんです。
浪越康平 そうだね。ディズニーの代わりに手刷りや手染め、みんなと出来るものがあって良かったです。
――宇宙に1枚しかない、しっかり皆さんの想いが入ったシャツが出来たし、絆も深まってやって良かったですね。最後にツアーへの意気込みをお願いします。
岩渕想太 グルーヴもすごい変わっていってますし、このグルーヴで楽しませたいというのがすごくあります。リハに入るのも楽しくて、この楽しさをみんなと共有したいです。打ち込みとか色んな音が入ってますけど、生で言いたい言葉が詰まった作品なので、その場で伝えたいので、遊びに来てもらえたら嬉しいです。
(おわり)







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