TEAM SHACHI「ロックマン」とのコラボで見せる本気 さらなる高み目指す
INTERVIEW

TEAM SHACHI「ロックマン」とのコラボで見せる本気 さらなる高み目指す


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年10月27日

読了時間:約13分

4人のチームワーク

TEAM SHACHI

――さて、今回1stシングルということなんですけど、また1stシングルが出せる日が来るとは思ってもいなかったんじゃないですか。

秋本帆華 2度目の1stシングル、すごく嬉しいです! チームしゃちほこの1stシングルを出したときって自分たちでは、「シングルって何?」みたいな感じでよくわかってなかったんです。

咲良菜緒 そもそも、デビューするということすら、よくわかっていなくて。

坂本遥奈 全国デビューとか名古屋メジャーデビューとか、色んな言い回しがあったので、正直どこで自分たちがちゃんとメジャーデビューしたのかも当時はわかっていなかったんです。

咲良菜緒 メジャーデビューしたら何が変わるの? みたいな感じでしたから。一応インディーズとメジャーがどう違うのかという説明も受けたんですけど(笑)。

秋本帆華 でも、ファンの方たちが「メジャーデビューすごい!」と言ってくれたので。

大黒柚姫 それがおめでたいことなんだな、ということはわかったんですけど(笑)。

咲良菜緒 当時の私達のなかでは事務所とメーカーさんの違いもわかっていなかったので、スタッフさんが増えただけみたいな…。

――でもそれが一番大きな変化かもしれないですよ。責任感も生まれたんじゃないかなと思うんですけど。

咲良菜緒 そこから長いこと責任感は生まれてなかったです(笑)。たぶん2〜3年ぐらいは事の重大さに気づいてはいなかったんじゃないかなと思います。

坂本遥奈 2014年に日本武道館でコンサートをやったあたりから、やっと芽生えてきたと思うんです。武道館公演が決まって初めてボイトレの先生が付いたんです。

咲良菜緒 そこで初めて発声練習というものをやって。

坂本遥奈 それまでは一回もボイトレやったことがなかったですし、レコーディングの前でも各自でやっていく感じだったので、武道館の前に1週間ぐらい時間を取って練習したんです。

大黒柚姫 すごい説明していただいて、横隔膜がどうとか。

秋本帆華 そうだ! 図に書いてもらって発声のしくみを教えてもらったんです。

坂本遥奈 武道館の手前にそれをやっていたので、色々遅すぎだなと思いましたけど(笑)。

――その時の経験が今も活きていますよね。

秋本帆華 活きています。8年も活動してきているので、歌も頑張らないといけないなと今も思っています。

――では、「Rocket Queen feat. MCU」のレコーディングはいかがでした?

坂本遥奈 レコーディングには本間さんと晴一さんも立ち会ってくださいました。

大黒柚姫 私が1番最初だったんですけど、晴一さんが私の歌を聴いて、デモの歌から半分くらいニュアンスが変わったんです。お2人のお仕事を間近で見れたんですけど、私達にも「これどう思う?」と意見を求めてくれたんです。それもあって本当にみんなで出来た曲というのが強いです。

秋本帆華 私はレコーディング後組だったのでお2人はいなかったのですが、今話を聞いてお2人に立ち会っていただいたなんて「いいなあ」と思いました。

坂本遥奈 私も後組だったので、柚姫が歌っているのを菜緒が聴いてくれていて、私と帆華は菜緒がスマホのボイスメモで録音したものを送ってもらったんです。それがどんどん来て「また変わったんだ!」って(笑)。

咲良菜緒 そうなんです。柚姫の歌が変わる度に私がスタジオの外に出て、変わった箇所を鼻歌で録音して2人にLINEで送って。

秋本帆華 私達はそれを聴いて練習しました。

咲良菜緒 ボイスメモを聴かれるのはけっこう恥ずかしいんですけど(笑)。

――チームワークはさすがですよね。晴一さんとはそのあとお会いしました?

大黒柚姫 ランチタイムに偶然会いました(笑)。食事が終わった後、わざわざ私達の席まで来てくださって、「次ライブいつあるの?」と聞いてくださったんです。「時間があったら観に行くね」と言ってくださってすごく嬉しかったです。晴一さんはサラダを食べているだけで、オーラがすごかったので、すぐ気づきました。

――レコーディングの他にもチームプレーが光った瞬間はありますか。

坂本遥奈 ライブ中にもけっこう連携プレーはあります。私が馬跳びするパフォーマンスがあるんですけど、その時は他のメンバーにマイクを預けるんです。その後にマイクを受け取るときに、間違えて菜緒のマイクを受け取ってしまったことがあるんです。

咲良菜緒 私が渡すマイクを間違えちゃって…。

坂本遥奈 次の曲がしっとり系の曲だったので、マイクを取り替えるのがすごく難しい状況だったんですけど、ちょうど手を上に振り上げる振り付けの時に菜緒が隣りにいて、マイクを振り付けの中で奇跡的にマイクを交換することが出来て、私も菜緒も同じことを考えていたんです。

秋本帆華 全然違う立ち位置に行ってしまっていても、みんながその子の立ち位置に入ってくれていたりとかは日常茶飯事です。

咲良菜緒 つい先日も意思の疎通が出来ているなと感じたことがありました。『AICHI GIRL'S EXPO 2019』の中で歌唱王を決めるコーナーがあってTEAM SHACHI代表で柚姫が出場したんです。私達の歌唱力はそんなに高くはないので、柚姫に「私達は盛り上げる方でいこうよ」と話していたんですけど、会場のお客さんがみんな座っていて…。それを見ていた私たち3人は「柚姫、お客さん立たせないかな」と思っていたら、柚姫が「みんな立って!」と言ったんです。その時は繋がってると思いました。

秋本帆華 柚姫が言った瞬間は、思っていることが一緒だったとみんな感動して(笑)。

――8年も一緒にやっていると考えていることは同じなんですね。

坂本遥奈 TEAM SHACHIだったらどう魅せるかというのが、きっと同じなんだと思います。

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