昨年10月に“チームしゃちほこ”から改名した名古屋発の女性ユニットTEAM SHACHI (読み:シャチ ※TEAMは読みません)が10月2日、1stダブルA面シングル「Rocket Queen feat. MCU/Rock Away」をリリースした。「Rocket Queen feat. MCU」は、31周年を迎えたCAPCOMの名作アクションゲーム『ロックマン』とコラボし、作詞にポルノグラフィティの新藤晴一、作曲に本間昭光を起用した。さらに『ロックマン』ファンであるKICK THE CAN CREWのMCUをフィーチャリングした1曲。インタビューでは「Rocket Queen feat. MCU」のレコーディングエピソードや、今のTEAM SHACHIがやらなければいけないことなど、多岐にわたり4人に話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】
ドッキリなんじゃないかと思った
――グループ名がチームしゃちほこからTEAM SHACHIに改名されて、1年が経ちますが、大きな変化はありましたか。
大黒柚姫 まずはTEAM SHACHIの音を作ろうというのを改名してからやっていまして、チームしゃちほこ時代はジャンルに囚われずいろんな楽曲を歌わせていただいていました。TEAM SHACHIになってからはラウドでポップ、そこにブラスサウンドという3本の柱を立ててそれを軸に、今作だったらゲーム音などを取り入れたりしています。ライブではブラス民というブラス隊6人が加わったところが一番大きな変化だと思います。
――そのブラス民の皆さんはお名前とかあるんですか。
坂本遥奈 まだ公開はしていないんです。今の所好きな食べ物ぐらいしかわからない(笑)。徐々にどんな人達なのか情報が公開されていくんじゃないかなと思います。(インタビュー時点で)
――ファンの方の反応はどんな感じでしょうか。
咲良菜緒 客層が変わりました。今まではアイドルファンの方が多かったんですけど、変化がありました。ライブのノリ方も変化しているように思います。
大黒柚姫 名前のコールは減りました。ノリ方も「オイオイ!」とかクラップとか、バンドのライブみたいな感じになってきています。初見の方でもすぐに見て真似できるような感じになってきたので、フリーライブとかをやっていても初めましての方にも見やすいところはあるのかなと思います。
――間口が広がったんですね。TEAM SHACHIという名前もシャチの強さを感じさせられます。
秋本帆華 まさにそこなんです。シャチは海洋生物のなかでもトップの強さなので、私達もこの世界でトップになろうという意気込みで、TEAM SHACHIという名前を付けました。改名したことで名古屋を捨てたわけではなくて、名古屋のことも忘れてはいません。
大黒柚姫 その証として、ロゴのシャチはしゃちほこのように反り返っているんです。
秋本帆華 ちゃんとfrom nagoyaなんです。
――グループ紹介のときにしっかり「from nagoya」と言ってますからね。さて「Rocket Queen feat. MCU」はポルノグラフィティの新藤晴一さんと、多くのヒット曲を手掛けてきた音楽プロデューサーの本間昭光さんというすごい方々によって制作されています。
大黒柚姫 最初はお2人に作っていただけるということで、信じられませんでした。ドッキリなんじゃないかなと思いました。そのあとに本間さん、晴一さんと打ち合わせをさせていただいて。
大黒柚姫 今作はすごくキーにこだわりました。最初頂いたときのキーが違ったんです。そこから私達が実際に歌ってキーを決めて、一番良かったところで出来上がったものが、今皆さんに聴いていただいているものなんです。みんなで良いものを作ろうと団結して、出来上がった曲なのですごく思い入れの強い曲になりました。
――そのエネルギーがこの曲にはありますよね。ちなみに皆さん『ロックマン』は知ってました?
一同 知ってました!
秋本帆華 『ロックマンエグゼ』を私の兄がやっていたので、それを見てました。
――皆さんがゲームのキャラクターになって登場しますけど、自分がゲームに出ているのはどうですか。
坂本遥奈 それもすごく信じられないことでした。KICK THE CAN CREWのMCUさんがラップで入ってくださっているんですけど、MCUさんはすごい『ロックマン』ファンで、ロックマン界隈で有名みたいなんです。そのMCUさんがラップで参加していただけることになったことを聞いた時に、「これは本気だ」と思いました(笑)。
――しかもゲームでは皆さんがロックマンを救いに行くという、まさかの展開で。
秋本帆華 そうなんです。普通ありえないんですけど、遊び心がすごいなと思いました。
咲良菜緒 ロックマンがおじいちゃんになってしまうというのは、コラボだから出来ることだと、CAPCOMさんがお話してくれて、コラボとしてどこまでクオリティを高めることが出来るのかというのを真剣に考えてくださいました。
坂本遥奈 CAPCOMさんも含めた、皆さんの本気が詰まっているなと思いました!