奥華子「関わりによって生まれる感情が全て」15年間の活動を支えた音楽の絆
INTERVIEW

奥華子「関わりによって生まれる感情が全て」15年間の活動を支えた音楽の絆


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年11月12日

読了時間:約13分

自身にとって思い入れの強い曲を収録

『奥華子 ALL TIME BEST』通常盤

――「自由のカメ」以外でも、今作で特に思い入れのある曲はありますか?

 今回は「シングルだから」「タイアップソングだから」というわけで入れていなくて、シングル曲でも入っていない曲がたくさんあるんです。そういう意味で自分のなかでの思い入れや、「このアレンジが気に入っている」とか「この歌詞が好き」というものしか入っていないんです。『時をかける少女』の映画に出会って「ガーネット」と「変わらないもの」が出来て、この曲がなかったらいま出会えていない人がほとんどというかたくさんいると思うんです。

 だから、間違いなくこの2曲は自分を支えてくれている曲だと思います。あと「楔‐くさび-」という曲はインディーズの時に出したんですけど、10周年記念でメジャーからシングルとして出したんです。だから凄く昔の曲なんですけど、それこそYouTubeやニコニコ動画などで誰かがアニメと一緒に再生してくれて、それが話題になってという。

――YouTubeの方では1千万回以上再生されていますね。

 奥華子とは全く知らないところで曲が一人歩きして人気が出た曲なので、そういう意味では「映像と一緒になるとこんなに良くなるんだ」とか、「こんなに切なく聴こえるんだ」というのを、それまでは思ったことがなかったんですけど、凄く思い入れのある曲です。

――シングルカットされていない、奥華子さんの思い入れの強い曲も収録されているのですね。

 アルバムの中のかなりマニアックな曲も入っているんです。「ベスト盤で何でこれが入ってないの?」というのも、もちろんあると思うんです。前回ベストアルバムを出したのが7年前で、その時はファンの方の投票等を参考にしつつ決めたりしました。一回そこでベストを出しているので、そこもある程度意識しつつ、その時に選んだ曲はなるべく入れなかったり、色んな曲に光が当たるようにしたいなという気持ちがありました。

――そういった意図もあって3つのテーマで分けたというのもあるのですね。

 あと、MV集のなかに入っているシングル曲で、CDの方には入っていない曲もあるので、できればMV集含めてのベスト盤、みたいな。「鞄の中のやきもち」「思い出になれ」「最後のキス」「キミの花」…8曲入ってないですね(笑)。

――4枚でベストという感じですね。

 本当はそんな感じなんですよ。

――スペシャル盤と完全限定生産の方は4枚ですね。こっちの方がいいと。

 そうですね。全部入っていますし(笑)。

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