池田エライザ

 神尾楓珠、池田エライザ、石崎ひゅーい、中村ゆりか、今泉佑唯、吉村界人、八木アリサ、かっぴー、後藤庸介監督が15日、都内でおこなわれた、10月下旬スタートのドラマ『左ききのエレン』(MBS/TBSドラマイズム)制作発表会に出席した。

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 神尾楓珠と池田エライザがW主演を務める、広告業界を舞台にしたクリエイター群像劇を描くドラマ。原作は2016年3月から、かっぴーによってcakesにて連載がスタートし、cakesクリエイターコンテストで特選を受賞した同名漫画。2017年10月からは、少年ジャンプ+にてリメイク版が発売されている。

 物語の主人公で、自らの才能の限界に苦しみながらも、いつか“何者か”になることを夢見る朝倉光一役を演じる神尾は、池田との共演について「一緒のシーンがあまりない」としながらも「カメラが回っていない時も池田さんはエレンでいて。だから入りやすかった」。

神尾楓珠

神尾楓珠

 圧倒的な芸術的才能に恵まれながらも、天才ゆえの苦悩と孤独を抱える山岸エレン役を演じた池田は「場面場面でお会いするけど、話を重ねるごとにいろんな成長をしてくれるので、エレンもそれに影響されてお芝居していて楽しかったです」と互いに影響を受けていることを明かした。

 神尾にとっては連ドラ初主演。「プレッシャーもあったけど、何者かなりたいという気持ちは誰にでもあると思っていて、それをうまく光一を通して出せたらいいなと思い演じました」と振り返った。

 一方の池田は、芸術的天才を演じることに「自信は正直なくて、天才は計り知れないという部分が大きくて、エレンをやっていくなかで、天才ならではの理解してもらえない孤独感、逆に理解してくれる喜びもあって」としつつ「エレンの人間らしさを感じる所があって良かった」とも語った。

池田エライザ

池田エライザ

 物語は、高校時代に運命的に出会った光一とエレンはやがて大手広告代理店のデザイナー、NYを活動拠点とする画家として、それぞれの道を歩むことに。凡才と天才、相対する2人の敗北や挫折を通して、その先に本当の「自分」を発見するまでをリアルに描き出す。

 監督曰く、撮影現場は「自由」だという。「神尾くんしっかりして真面目。みなさんは自由」とその様子を明かした。池田も「チームが分かれている。目黒チームとニューヨークチーム。だいたいひゅーいくんが面白いというのが入ってきて、こっちは大変」とも明かした。

 また、池田は劇中でグラフティアートにも挑戦している。「書き終わったあと、左手を酷使しすぎ若干四十肩ぐらいになっていて、それは今も。それだけで集中してやり続けられるから。絵の魔力を感じながら書いてました。それとスプレーは意外と難しい。早くやると突かなかったり」と振り返った。

 自身で絵がを描くならという問いには「なるべく人様に迷惑をかけたくないので、おうちの壁に。今しか書けない言葉や生意気な言葉。大人になったらきっと書けないだろうなということは書いておきたい」と明かした。

 改めて神尾は「才能が一つのテーマとして描かれていますが、それだけではなく普遍的なところもある。観て下さる方の背中を少しでも押せるような、あるいは見つめ直すきっかけになれば」と語った。

八木アリサ、中村ゆりか、池田エライザ、神尾楓珠、石崎ひゅーい、今泉佑唯、吉村界人

 一方の池田は「かっぴーさんの漫画に出会ったのはまだ10代。そのときからかっぴーさんが綴る言葉に救われて。毎回ジョブを打ってくれるというか、ぼーと生きていてはもったいないと思わせてくれるし、がむしゃらに生きているときのボーとなっている時間はすごく大切な財産になっているとも思わせてくれる。登場する人物一人一人が過去の偉人のような名言をはいていて、私にとっては宝。皆様の力をお借りしてたくさんの方に見てほしい」と呼びかけた。

 同ドラマは、MBSで10月20日より毎週日曜24時50分(初回は10月20日25時15分~)から、TBSで10月22日から毎週火曜25時28分から放送がスタートする。

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