笑顔を見せる米倉涼子

 米倉涼子らが7日、東京・六本木のテレビ朝日で、主演ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(10月17日スタート、毎週木曜よる9時~、初回15分拡大)制作発表記者会見に臨んだ。米倉は冒頭の挨拶で「低髄液圧症候群」を患っていたことを告白。現在は回復しており、病気を経験することでドラマや大門未知子との向き合い方に変化が訪れていることを明かした。以下は、米倉の冒頭挨拶の全文。

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米倉涼子・冒頭挨拶文

米倉涼子

 久しぶりなので、緊張しますし、みなさんにお会いできて嬉しいです。このあと30分話しても大丈夫ですか? このドラマの前にミュージカルをやっていました、アメリカと日本で。その1カ月ぐらい前に病気になって、低髄液圧症候群といって…脊髄に傷が入って脳の髄液が落ちていく。なのでまっすぐ歩けなくなったり、やる気がなくなったりとか。2週間は安静のままで練習もできないまま。いまは元気なので話しているんですけど、(当時は)どうしようかと。舞台は回ったり飛んだりするので、1曲やるとご飯食べてても気持ち悪くなる。そういう感じでいて、いまは元気だから話せているんですけど、このまま『ドクターX』もできなくなるのではないかと。

 その時に、ずっといままで『ドクターX』で来てくださった監修の先生が脳外科の方で、相談に行っていろいろとアドバイス、処置して頂いて、アメリカに行ったときも以前、『ドクターX』でお世話になった先生に紹介して頂いて、なんとか舞台に立てるようになりました。この場を借りて先生たちにお礼を言いたくて…本当に有難うございました。

 それと、いろんな思いもあって、前回の最後に大門未知子は大病をした。その時に「医者も患者になるべきだ」というセリフがあって。私は本当の医者ではないんですが、お医者様に頼る気持ちとか、的確なアドバイスと処置をすぐに求める気持ちとかが本当に心のなかで「こういうことなんだ」と実感できました。そういう意味では、(鈴木浩介演じる)原守先生が仰っている「心に寄り添う医療」はすごく大事なんだなと思うのですが、やっぱり的確且つ俊敏な意見、そういうものも大門未知子に備わっているはずだし、更に腕がある。そういう先生というのは求められているんだ、ということを改めて感じて、今回大門未知子に挑めるんだということで気合は入っています。

 全然しんみりする話ではなくて、医者として今まで演じてきた上に、更に自分の事を通して医者を演じる意味というのがなんとなく違った目線で見られるようになったかなと。優しい大門未知子になるかもしれないけど、よく大門未知子は「オペしないと死ぬよ」という言い方をするんですけど、それも愛情が込めてのことだというのは分かってはいたんですけど、また違う捉え方になったのかなと思います。

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