紀子さまを出迎える松岡茉優ら

 秋篠宮紀子さまが2日、都内でおこなわれた、松岡茉優主演映画『蜜蜂と遠雷』(10月4日公開)の試写会に来場、鑑賞された。紀子さまのお言葉に、松岡は「音楽の映画として胸を張れる」と感激した様子だった。

 主人公の亜夜を演じた松岡。紀子さまと鑑賞し「言葉にならないほどに感動しました。佇まいに背筋が伸びるぐらい。貴重な体験でした」、森崎ウィンは「妃殿下の見えない包容力で包まれている気がしました」、鈴鹿央士は「光栄でした。緊張していましたが、包み込んでくださるオーラで、すっと体の力が抜けました」、石川慶監督は「優しくお声がけくださって、包容力のなかに今もふわふわといる感じです」と喜んだ。

談笑される紀子さま

 鑑賞後には紀子さまと懇談。松岡は「決められた時間を越えて感想を仰ってくださって。クラシック映画で演奏のシーンがたくさんありますが、紀子さまは『会場にいるような臨場感があり、拍手を送りたい気持ちでしたが、周りがあまりにも緊張をされていたので、小さく手を叩きました』と述べられました。音楽の映画として胸を張れるお言葉を頂戴しました」と感激した。

 紀子さまとの懇談は緊張したという松岡だが「優しい笑顔でこちらを迎えてくださって、私たちも伺いたい質問はたくさんありましたが、逆に多く質問されて、手が勝手に震えていました」といい、「役名で“あーちゃん”と呼んでくださって、作品の世界観に近づいて下さいました。目が合ったときに微笑み下って。『本当に良かったです』と仰れた時の笑顔が嬉しくて。ご満足いただけたなら嬉しいです」と振り返った。

鑑賞された紀子さま。松岡茉優、石川慶監督

 ミャンマー出身の森崎は「ミャンマーを代表しているような気持でした。一生に一度訪れるかも分からないという今日という1日を過ごしました」と感激した様子。松岡によると、紀子さまからは「国際的に活躍されていますね」というお言葉をかけられたが、森崎は「緊張しすぎてしゃべることができず、返事で精いっぱいでした」と笑みをこぼした。

 去年までは岡山の高校生だったという鈴鹿。「僕が出ていいのかなと。こんな僕がここにいていいのだろうかと。ネガティブに考えていましたが、それ以上に思う気持ちを…。『これからに期待しています』というお言葉を頂戴して、その言葉が印象に残っています。その時、次の作品を頑張ろうと思いました」と思いを強くした。また、松岡からは「鈴鹿君はピアノ初挑戦と言いましたら、『すごいですね』と仰って下さって」と紀子さまのお言葉を紹介。鈴鹿は「練習して良かったと思います。自分で弾きたいと思っていたので(今が)信じられない」と感無量の様子だった。

 映画は、恩田陸氏の同名小説が原作。国際ピアノコンクールを舞台に、世界を目指す若きピアニストたちの姿を描く。亜夜は松岡、明石は松坂桃李、マサルは森崎、塵は鈴鹿が演じる。本物の音を追求した作品ともあって、楽曲を実際に奏でるピアニストには、河村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央という世界で活躍するピアニストが集結した。

談笑後に囲み取材に応じた鈴鹿央士、松岡茉優、森崎ウィン、石川慶監督

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