AKB48が21日、東京・ダイバーシティ東京プラザで、通算56枚目のシングル「サステナブル」の発売記念イベントを開催。2000人の観客を前に、岡田奈々・柏木由紀・向井地美音・村山彩希・横山由依・矢作萌夏がミニライブをおこなった。また、イベント後には報道陣による囲み取材に応じた。

 この日は降雨も心配されたが、曇り空。“雨女”で知られる柏木由紀は、先日のAKB48全国ツアー川崎公演でも公演中はかろうじて晴れ間がのぞいたが終演後にどしゃ降りといかんなく発揮。しかしこの日は雨は降らず。「もし雨だったらハイタッチ会でファンの皆さんに何を言われるか分からない」と内心はドキドキしていたと明かした。記者から「雨女の汚名返上ですか?」と聞かれると「できれば晴れ女にしたい」と意欲を示した。

 この日のミニライブでは「サステナブル」をはじめ「言い訳Maybe」や「フライングゲット」などを披露。オープンスペースでのイベントは、前作「ジワるDAYS」に引き続き。三代目総監督の向井地美音は「なかなかオープンスペースでやることが少なかったので、新しくAKB48を見てくれた人たちに好きになってもらえたら嬉しいです」と笑顔をのぞかせた。

 「サステナブル」のセンターを務めるのは、昨年5月に劇場公演デビューしたばかりの期待の新人・矢作萌夏。リリースイベント自体が初めてで「緊張していましたが、ファンの方が温かかく迎えてくれたのでパワーをもらいました」と明かした。

 その「サステナブル」のミュージックビデオの撮影は北海道でおこなわれた。2006年の“デビュー”、2009年の“大ブレーク前夜”、2013年の“恋チュンブーム”、2018年の“変革の年”、2019年の“現在”、そして“未来”の2028年と、AKB48の歴史をたどる内容になっている。

 そこで、車を運転した柏木。「ドラマなど何かの時に運転できなきゃ…」と4年前に運転免許を取得し、「まさかAKB48のMVで初めて運転するとは思わなくて」ということをインタビューでも明かしていたが、1本道での運転だったのにも関わらず「みんなに怖い思いをさせた」と同乗者の岡部麟らを不安にさせたとし「これを機に運転をしばらくやめようと思いました」としばらく運転を控えることを宣言した。

 そんなAKB48。今年は選抜総選挙がない夏となった。向井地は記者に問われ「ぽっかりと寂しい気持ちもあった」と明かしたが、AKB48としては4年ぶりの単独全国ツアーもあったことを引き合いに「競い合うよりも一つになれる夏だった。(メンバーとの絆を深めるなど)青春も味わえた」と充実した夏だったとした。また来年の総選挙に向けては「あるかは分からないけど、あるとしたら今年の活動を活かして、それぞれ上を目指したい」と語った。

 「サステナブル」は、作詞が秋元康、作曲が井上ヨシマサ、MVが高橋栄樹監督、振付は牧野アンナと、初期から代表曲を手掛けてきた制作陣が集結。いわば原点回帰とも言える作品だ。横山由依はそれに絡めて「素敵な楽曲を秋元先生が書いて下さった。『今のタイミングで原点回帰して頑張りなさい』と言っているような気がして。紅白に出させてもらえたら嬉しいですが、実力をつけてたくさん応援してくれるように頑張りたい」と気を引き締めた。【取材・撮影=村上順一/文=木村武雄】

AKB48(撮影=村上順一)

AKB48(撮影=村上順一)

AKB48(撮影=村上順一)

セットリスト

01.フライングゲット
02.大声ダイヤモンド
03.サステナブル
04.言い訳Maybe
05.重力シンパシー
06.ヘビーローテーション

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