8人組男性ボーカルグループのSOLIDEMOが8月14日、12枚目のシングル「forever young」をリリース。2014年にシングル「THE ONE」でメジャーデビューし、この春にデビュー5周年を迎えた。年を重ねた彼らだからこそ歌える、まだ少し少年っぽさを残しながらも大人へと成長していく過程を描いた作品となった。今回はシュネル、佐々木和也、中山優貴、木全寛幸、山口智也、手島章斗の6人に、夏の思い出とともに楽曲についても話を聞いた。【取材=榑林史章】
SOLIDEMOは放ったらかしが良い
――「Forever young」は、夏のバカンスにぴったりのナンバーですね。
佐々木和也 誰にでも友だちや仲間と過ごした時間や思い出があって、いつになっても会えば学生時代の気持ちに戻れる相手がいる。そういう心を許せる仲間と、普段の嫌なことや苦しいことを忘れて楽しんでしまおうという曲です。僕の父親も、バイク仲間と一緒にいると高校生の頃に戻れると話していて、まさしく「Forever young」だなって思いました。世代を越えて、大人の方でも親しんでもらえる曲なので、仲間と遊びに行く時にBGMとして流して楽しんでもらえたら嬉しいです。
木全寛幸 僕らのライブを観に来てくださる方にとっても、その時間だけは僕らと一緒に日頃のことを忘れて楽しんで欲しいと思っています。夏はイベントがたくさんある中で、2019年の夏はこの曲と居たなとか、この曲を聴くと今年の夏のことを思い出すみたいになって欲しいです。みなさんにとって、素敵な夏の思い出とともに生き続けてくれたら嬉しいです。この夏はこの曲で、ライブに来てくださったみなさんと最高の思い出を作りたいです。
シュネル 僕がこの曲から感じたのは、仲間の大切さです。このメンバーとも6年間一緒にいて、それはとても貴重な時間になっていて。この歌を通して、改めてメンバーや友だちを大事にしたいなと思いました。
山口智也 僕も、仲間の大切さをより感じますし、歌詞のように嫌なことを忘れて今日だけは遊ぼうという日も大事だと思って。詰め込みすぎると気持ちが落ちるし、そんな時にこの曲を聴きながら、仲間と遊びに行ったりして欲しいです。
中山優貴 僕らは20代半ばから30代の大人な年齢のグループになってきて、大人だからこそ昔の青春を振り返ったりできると思うので、今の僕らの年齢だから歌える曲だなと思います。ミュージックビデオでは、学生時代に戻ったようなわちゃわちゃ感や、男同士のノリが出ているシーンも多くて。歌詞も、過去を振り返るだけじゃなく、今をたくさん楽しもうと歌っているところもありますね。
手島章斗 この曲を聴くと昔の仲間のことを思い出すし、将来も「懐かしいな」って、変わらぬ関係で思い出せる曲です。曲自体は、最初に聴いた時に、展開が面白いなって思いました。特にDメロなんですけど。
――Dメロはピアノをバックにハーモニーで聴かせていて、クイーンっぽいですよね。
手島章斗 そうなんです。ジャクソン5とクイーンの融合みたいな(笑)。クイーンはロックバンドだけどハーモニーを聴かせるところが多いし、ジャクソン5も海外ではティーンポップやアメリカンポップに分類されていて、僕らのいい意味での少年っぽさとマッチしていて。ジャクソン5とクイーンという一見マッチしない二組が、SOLIDEMOを通してリンクした曲だなと思いました。
――歌う時には、どういうことを意識しましたか?
手島章斗 気持ち良さですね。この曲は、歌うのが難しいようなものではなかったので、とにかく楽しさや気持ち良さを意識しました。
佐々木和也 どういう風に歌ったら、仲間内で遊んでいるハッピー感が出せるかを考えて。ライブでもテンションを1トーン上げて、パフォーマンスしている感じです。少し口角を上げるだけで、ハッピー感が伝わると思うし。実際にお客さんも振り付けを一緒に楽しんでくれていて、ライブでこの曲を歌うと会場中がハッピーな雰囲気になります。
――レコーディングの時も、口角を上げるように意識して?
山口智也 自分でもノリノリになって録りました。身体を揺らしながら、全身でノッて録ったので、それが歌にも表れていると思います。
佐々木和也 “ハッピー曲あるある”で、ブースの中で手を挙げて踊りながら歌って、マイクの前にあるポップガードに顔が当たって、もう一度録り直すっていう。
シュネル 俺もある(笑)。
手島章斗 横の譜面台にバンッて手をぶつけることもよくあるよね。思わず「痛っ!」って声出しちゃって。
――気持ちが盛り上がっちゃって(笑)。
佐々木和也 そうそう。僕は1番のサビの前で、<明日のこととか 仕事のことは>はと歌っているんですけど、そこはいきなりテンションが上がる感じだから、そういうところはぶつけがちです。
――MVはワイワイしている感じが出ていますね。
山口智也 ゴーカートに乗ったりビリヤードやったり。ゴーカートも、ただ乗ってはしゃいでいるっていう。
シュネル 楽しい雰囲気を作るのではなくて、本当に楽しんでる様子を撮ってもらったという感じです。
中山優貴 いつもは、ここで撮ってこういうシーンを使いますというのが何となく決まってるんですけど、今回は細かくなくて。僕らがその場で楽しんで、そこで生まれたものに対して「それいいね」という感じで撮ってもらったので、僕ら主導の感じの撮影でした。
佐々木和也 本当は監督さんの中で、ここはこう撮ろうとか細かく決めていたそうなんです。でも現場で振付師さんと話して、「SOLIDEMOの良さを引き出すには、放ったらかしにするのがいい」と結論づけられたらしくて。それで徐々に僕らの空気感を掴んでくださって、どんどん放ったらかしになっていったんです。
山口智也 それが合う曲でもあったし。
佐々木和也 そうやって撮ったものを監督がチェックして、「めっちゃいいやん」って喜んでくれて、どんどんそういう方向になっていって、「もっと楽しんで!」って。
木全寛幸 確かに、どんどんフリーになっていった。