SOLIDEMO「培ってきたもの全て注ぎ込んだ」桜menとのコラボで見せる可能性
INTERVIEW

SOLIDEMO「培ってきたもの全て注ぎ込んだ」桜menとのコラボで見せる可能性


記者:榑林史章

撮影:

掲載:19年05月08日

読了時間:約12分

 8人組ボーカルグループのSOLIDEMOが去る3月27日、桜menとコラボしたシングル「My Song My Days」をリリースした。桜menは、2017年11月にデビューした総勢12人の男性和楽器エンターテインメント集団。「My Song My Days」はハーモニーに自身を覗かせるSOLIDEMOの渾身のハーモニーと厳かさのある桜menによる和楽器の音色が融合した、春の季節にぴったりのシングルとなった。デビューから5周年を迎え、新たな挑戦をしたかったと話すSOLIDEMOのメンバーに制作時のエピソードや曲に込められた想いなどについて話を聞いた。【取材=榑林史章】

和楽器とコーラスの融合が聴きどころ

――「My Song My Days」は、和テイストの切ないミディアムナンバーですね。桜menとのコラボ曲ですが、どういった経緯で?

シュネル SOLIDEMOは今年でメジャーデビュー5周年なのですが、このタイミングで何か新しいことにチャレンジしたいと思っていました。そこへスタッフさんから、桜menさんとのコラボというご提案をいただいて、「面白そうなことが出来そうだ」と思って実現しました。アニメ『ブラック・クローバー』第6クールEDテーマとしてその世界感に沿いながら、僕らのコーラスと桜menさんの和楽器のサウンドが融合した、面白い趣向の楽曲になりました。

シュネル

向山毅 僕らの音楽はポップスがメインで、ラテンやEDMを使った楽曲もありますが、和楽器とコラボするのは初めてなので、どんな楽曲になるのかワクワクしました。レコーディングは別々だったのですが、僕らの歌と桜menさんの演奏がミックスされたものを聴いた時は、和と僕らの歌が調和していて、とても素敵な楽曲になったなと思いました。これも桜menさんのおかげです。

向山毅

佐々木和也 今の時期は、自分の夢を叶えるために新生活をスタートさせた方が多いと思います。そういう方に向けても、前を向いて進んでいこうと背中を押せるメッセージが込められている曲です。僕らも夢を追っている立場なので、自分たち自身でも歌っていて響いてくるものがあります。来年は東京五輪も開催されますし、日本の良さを海外の方に向けて発信できる曲になりました。平成の最後に出すシングルという部分でも、すごくいいタイミングで桜menさんとコラボさせていただけたと思います。

佐脇慧一 SOLIDEMOの中で、新しいチャレンジの曲になりました。和と洋のコラボがすごくマッチしていて、和のサウンドと僕らのハーモニーを同時に楽しんでいただけるものになりました。

中山優貴 この曲は、コーラスが聴きどころの一つになっています。8人が声を合わせて作るコーラスが、和の世界感を引き立たせていると思います。8人グループであることの意義を、すごく感じますね。

木全寛幸 8人で聴かせるハーモニーは、5年かけて作り上げてきた自分たちの魅力のひとつでもあります。「My Song My Days」には、僕らがこれまで培ってきたものが、すべて注ぎ込まれています。もう1曲の「華mist」は、とても情緒があり、僕らの最初のコンセプトでもあるエモーショナルさが詰め込まれているので、そういう意味では原点回帰した部分と最新の僕らという、両面を聴いていただける1枚になりました。

山口智也 普段の生活で、和楽器の音楽を聴いたり、和の文化に触れる機会はあまりないと思います。和楽器の音色に僕たちのコーラスが溶け合って本当に美しいので、この機会にぜひ聴いてもらえたら嬉しいです。

手島章斗 「My Song My Days」は、僕らの曲には珍しく転調する曲で、そういう曲は初めてなので新鮮です。音楽好きなファンの方の中にはサビで転調する曲が好きだとおっしゃってくださる方が多くて、そういう方も喜んでくれています。その部分でも新鮮さを感じてもらえると思います。僕らの曲で転調するのは、インディーズの時の「Come Back to Me」くらいじゃないかな?

――転調する曲は難しいですか?

手島章斗 僕のパートから転調するので、ライブでは緊張しますけど…でも、転調してキーが上がるのと一緒に、僕らも次のステージに上がっていけたらいいですね!

山口智也 いいこと言ってるけど、後付け感がすごい(笑)。

――頭は向山さんと手島さんから歌っていますね。

手島章斗 ソロもありますし、サビはユニゾンで8人全員が歌っています。向山、佐々木、シュネル、僕から入って、追っかけで他の4人が入ってくるという感じです。

向山毅 平歌(サビ以外のAメロやBメロ)でもハモリが重なったりとか、1曲の中で歌が複雑に展開していきます。だから単純に聴いても楽しめますし、ライブでは8人が目まぐるしく入れ替わっていくので、目でも楽しめますね。

――ライブでは全員が横一列に並んで歌うアカペラのコーナーもあるので、そういったライブの見どころも感じてもらえる曲になっていると。

手島章斗 そうですね。

――この曲は、何曲かある中から選ばれたのですか?

山口智也 実はけっこう以前からある曲で、シングルをリリースするたびに候補に挙がっていて。出す時はコーラス曲にしたいと、温めていたんです。

佐々木和也 それで今回、桜menさんとコラボすると決まって、この曲がいいんじゃないか、と。和楽器とコーラスの融合は経験がなく未知数だったから、「絶対面白いものになる」と思いました。

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