predia、令和一発目のワンマン　挑戦的な内容で新時代へ突入

　アイドルグループのprediaが５月６日、品川ステラボールでワンマンライブをおこなった。今年に入って、メンバーの卒業とともに新体制での活動を展開している彼女たちだが、本公演が新元号初の単独公演。通常のパフォーマンスだけでなく『ゴールデン運動会』と銘打った特別企画も準備し、チャレンジングな内容でファンを楽しませた。このライブの模様を以下にレポートする。【取材＝小池直也】

特別企画『ゴールデン運動会』

　SEともに青い衣装の湊あかね、沢口けいこ、村上瑠美奈、水野まい、桜子、まえだゆうの６人がクールに登場し、ドキドキ感をあおる。prediaは「The Call」で発進した。ペンライトの揺れる満席のフロアからは合唱も起こり、一曲目から熱量が高い新元号の幕開け。楽曲後半にはステージ前方の花道でのパフォーマンスで観客との接近戦に持ち込んだ。続く「Ms.Frontier」イントロで一拍おきに動いてから、色気を漂わせてステージに戻っていく。「Close to you」で再び花道へ。ソングタイトルとシンクロしたステージングを披露。湊ののびやかなフェイクも聴きごたえあり。キュートな決めポーズでフィニッシュ。

　短めのMCをはさんでから「ステラボール、まだまだいけるの？」と湊が呼びかける。「壊れた愛の果て」はストロボのなかで踊った。「Tokyo Love Affeir」からの「美しき孤独たち」では90年代Jポップを思わせるメロディ、2：2：2に分かれる振り付けで魅せる。紫の照明とともに振り向くエンディングに歓声が上がった。

　ここからは『ゴールデン運動会』と題された特別企画。SHADOWチーム＜湊・水野・桜子＞、SECRETチーム＜村上、まえだ、沢口＞による景品（叙々苑食べ放題）をかけた仁義なき戦いが始まった。観客からの声援ではSHADOWチームの支持率が若干高かったことを受け、SECRETチームが奮起する。それぞれがゼッケンに手書きした名前にも個性が見られた。

　最初の競技は借り物競争。ファンを巻き込んで指定されたものや人を探しまくるメンバー。ファンたちは息を飲みながら盛り上がる。続くprediaリレーでは、沢口と水野のパン食い競争が見もの。最後の競技はファンの投球による玉入れで、230以上の球をていねいに数えていった。最終的にSHADOWチームが勝利。グループとしては実験的な企画だったが、新しいことに挑戦する姿勢を感じることができた。

一緒に歩んでいけたら嬉しい

　ここで６月12日にリリースされる新曲「NAKED」のミュージックビデオ。少し刺激的な映像に拍手が送られてから、まえだが「後半戦まだまだ盛り上がっていけますか？」とあおって「Mid9t Luv」でライブ再開。メンバーの振りにあわせてファンたちも踊る。さらにラテン風味な「NAKED」でたたみかけていった。

　エンディング後は運動会の感想がメンバーの口から語られた。また湊がネイルを令和カラー＜梅、桜、すみれ＞に塗ったという話題も。そしてまえだによる振り付けの確認ののち「NAKED」へ。中央に集まったフォーメーションから、セクシーにパフォーマンスしていった。間髪いれず「SUPER WOMEN」「Melty Snow」とつなぐ。

　「まだまだ盛り上がれますか？」という村上のMCで「カーテンコール」。フロアは手を挙げて盛り上がっている。湊の表現力にも改めて圧倒された。「禁断のマスカレード」は前髪をかきあげながら歌い始める村上の姿にノックアウト。紫の照明もマッチしていた。青いタオルを全員で回す「Re-Make」では花道でメンバーが大暴れ。

　残り１曲を残し、まえだが「令和になって初めてのワンマンだったけど、みんなで一緒に騒げたなって思います。ありがとうございます」、沢口が「みんなのツイートとか一言は大事だから、結構見てます。みんなとの絆も深めて、一緒に歩んでいけたら嬉しいなと思ってますので、これからも応援宜しくお願いします」とコメント。最後は明るい「Wake Up」で締め。湊と村上の声が重なりあうフィナーレが華々しかった。

　企画が挿入されるなど、実験的な試みも見られた今回のワンマン。令和という新しい時代へ、prediaが踏み出した。