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 シンガーソングライターのmilet(ミレイ)が26日、都内でおこなわれた、アニメ映画『バースデー・ワンダーランド』初日舞台挨拶に登壇。公開を記念して本作のイメージソングで挿入歌の「Wonderland」を生で歌った。この日は声優を務めた松岡茉優、杏、麻生久美子、市村正親、原恵一監督も登壇。miletの歌声を絶賛した。

 映画は、『クレヨンしんちゃん』や『河童のクゥと夏休み』などを手掛けるアニメーション監督・原恵一氏の最新作。累計発行部数50万部突破の柏葉幸子氏著『地下室からのふしぎな旅』(講談社青い鳥文庫)が原作。主人公・アカネが、突然現れた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子に託された危機に瀕した世界を救うために奮闘する姿を描く。

 そのイメージソングで挿入歌の「Wonderland」は、原監督自らmiletと共同で歌詞制作に携わった。いわば原監督が思い描くワンダーな世界観を、映像だけでなく音楽からも表現している。

 その曲を歌うmiletは、今年の1月~3月にかけて放送された竹内結子主演作『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』のオープニング・テーマや、松本穂香主演作『JOKER×FACE』の主題歌とエンディング・テーマに抜擢された、今年メジャーデビューを果たしたばかり大型新人歌手だ。

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 この日は、アカネ役の松岡茉優、チィ役の杏、ヒポクラテス役の市村正親、本作で重要なキャラクターのアカネの母・ミドリ役の声を演じた麻生久美子が登壇した。本作への思いなどが語られたイベント中盤、miletがゲストとして登場。

 ステージに登壇して「凄く緊張し始めました」と語ったmilet。歌の準備を進めるため、キャストを含む全員が一端、ステージを下りた。

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 以前、おこなわれたイベントでmiletの歌声を絶賛していた松岡は「生で聴きたかったんですよ。嬉しいな。キャスト一同、胸をときめかせています。フルートをやっておられたそうでクラシックの要素もあって。今どきの音楽ではない趣と深みがある」と語れば、杏も「毎日聴いています。中性的な声からグーンと伸びる歌声は凄い」と生歌唱に期待の様子。

 ステージにはギターとエレピ。準備が整い、miletが再び登壇すると、ストリングスから始まる音源が壮大に響き渡り、劇中の映像をバックに歌い始めた。深みのある歌声からそっと入り込むmilet。その歌声はまるで体自体が楽器であるかのように奥行きがあり立体的。そこからサビで一気に解き放つ高音は圧倒的な存在感があった。

 歌い終えた後、ほっと息を着くように表情を緩ませるmilet。

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 目の前で聴いたキャスト陣。原監督は「空気が変わりましたよね」と絶賛。松岡も「会場の空気もガラッとふわっと瑞々しく変わっている。皆様と体験できたのも嬉しい。かなり成熟している部分ととても瑞々しい部分、色鮮やかな部分とモノクロの部分と、いろんなものが混ざり合っている歌声はこの映画にぴったり」と語った。

 また、杏は「初めて聴いてからずっと調べたり聴いたりしていたので、生で聴けたので嬉しかった」とほほ笑めば、麻生も「凄く綺麗な歌声でウルッときました」。一方の市村「この作品に出ることができ、そしてこうして生で聴けて幸せ。ミュージカルでご一緒に出来たら。予約です」とラブコールを送った。

 そんなmiletは「凄くホッとしています」と安どの表情を浮かべていた。

 この日は、作品にちなんで誕生日とも言える“初日”を、特製バースデー・ケーキで祝った。

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