わーすた「成長したわたし達の姿を感じて欲しい」集大成で世界を掴みに
INTERVIEW

わーすた「成長したわたし達の姿を感じて欲しい」集大成で世界を掴みに


記者:長澤智典

撮影:

掲載:19年03月12日

読了時間:約13分

「あと5分だけ寝よう」と思って、そのまま50分くらい寝てしまうことも

――せっかくの機会ですし、メンバーそれぞれのお勧め曲を教えてください。まずは、坂元葉月さんからいきましょうか。

坂元葉月 わたしは「タピオカミルクティー」が一番好きです。この曲が生まれた背景が、わーすたのメンバーみんなタピオカミルクティーが好きすぎることからなんですけど。そこから、メンバーの大好きなものを曲にする楽曲シリーズが誕生して。メンバー全員がお肉好きなことから、シングルにもなった「大志を抱け!カルビアンビシャス!」が生まれて、ゲーム好きが高じて「デデスパボン!」を作っていただきました。そういうきっかけになったのが「タピオカミルクティー」だから、わたしはこの曲が気に入ってます。曲調もお洒落だし、わーすた内にも新しい音楽の風を吹き込んでくれています。

坂元葉月

――自分たちの欲望を歌にしてもらえているとは…。今後、歌にしてもらいたいテーマがあったら教えてください。

坂元葉月 最近、女子高生の間でも流行っている「チーズ」は、メンバーみんな大好きな食べ物です。お昼ご飯を食べに行くときもチーズの入った食事を選ぶ傾向が強いし、コンビニでもよくチーズを買っています。あと、わーすたはみんな、アイスも大好き。そういう「大好きな食べ物シリーズ」がこれからも生まれたら嬉しいなぁと、密かに楽しみにしています!

――続いては、小玉梨々華さんにいきましょうか。

小玉梨々華 わたしは、「やーだー」です。この曲は、わーすたのパフォーマンスメンバーである松田美里、小玉梨々華、坂元葉月の3人が歌っています。日常や学校での嫌なことを「やーだー」と歌っていて、誰もが共感できる内容だから好きです。「やーだー」を歌っていると特に感情が入って。それは実際にあり得ることばかりを歌っているからだと思います。

小玉梨々華

――それ、わかります!

小玉梨々華 決して盛り上がり系の曲調ではないのに、それでも歌っていてテンションが上がるのも、歌詞にすっごく共感してしまうからなんです!

――歌の中から響く「やーだー」という声は、まさに素の歌声だ。

小玉梨々華 そうです。特に<テストも 勉強 も全部やーだーよー>の歌詞は、まさにテスト時期に歌入れしていたから、とっても気合いを入れて歌ってました(笑)。学生が共感することも多いし、<満員電車 に乗んのもやだ>など、大人でも共感できる内容がいろいろ書かれているから、どんな人でも共感してもらえると思います。

――<後5分だけ寝てたい>は、世代に関係なく誰もが共感するところですからね。

小玉梨々華 それ毎日思います。その5分ってすごく大切なんです。その5分によって気分が変わりますからね。ただ、お休みの日は、「あと5分だけ寝よう」と思って、そのまま50分くらい寝てしまうこともよくあります(笑)。「やーだー」は、ただ「ヤだヤだ」と言ってるだけではなく、「そんなにヤだと言ってるあなたが嫌だから、もっと頑張って」と応援していく前向きな歌でもあるんです。共感して、応援されて、頑張ろうとなる、大好きな楽曲です。

――次は、廣川奈々聖さんにいきましょうか。

廣川奈々聖 わたしが「印象深いな」と思ったのが「スタンドアロン・コンプレックス」です。普段のわーすたは、どこかコミカルな曲調が多いですけど、この曲には、誰もが一度は経験したことがあるんじゃないか? という青春時代の悩みや、まわりの人たちとの生き方との違いによる葛藤などを書いているから、歌いながらすごく感情移入をしています。それと歌うときは、パフォーマンスメンバー3人が扇子を使って踊っているので、ライブでも見どころな楽曲です。

――曲調にも惹かれました。

廣川奈々聖 イントロでズーンと響く音がだんだん大きくなっていくんですけど。それを聴いただけで、一瞬にして世界観へ引き込まれます。しかも、とてもシリアスな楽曲で、メンバーもライブでは最初から最後まで真剣な表情で歌い踊って、強い信念を持った顔つきになって歌っています。ここまでシリアスな姿を見られるわーすたナンバーはなかなかないと思います。むしろ、わたし達をそういうモードに変えてくれるこの歌の世界観がすごい。本当に「いい曲をもらったなぁ」と思えています。

――次は、三品瑠香さんかな。

三品瑠香 わたしは「スーパーありがとう」です。夏にやっていたツアーでは最後に歌っていて、歌の最後に「またね」と言ってステージが暗転し、舞台を去っていく形で披露していました。普通、ライブといえば、みんなに感謝の気持ちを伝えて舞台を下りますけど。こんなにも感謝の気持ちをストレートに書いた曲を歌いながらライブを終える演出は初めてだったから、そこにまずは自分でビックリしていました。

 ライブでこの曲を歌っているときもそうだし、音源を聴いても、ライブ中のみんなの顔がいろいろと浮かんできます。特にこの曲を聴きながら泣いている人を見ると、わたしはすごく嬉しくなります。

――一緒につられて泣いてしまうわけではないんですね。

三品瑠香 それだけ一緒に過ごしたライブの時間を大切に感じてくれているということは、「こんなにも素敵な時間を今日も作れてたんだ」ということだから、それで嬉しくなっちゃうんですよね。なので「スーパーありがとう」は、ライブの風景が甦る歌。素敵な時間を過ごしたその最後に聴くことで、より感動や楽しかった思いを感じれると思います。

――互いに感謝の想いを感じながらライブの幕を閉じられるのは素敵ですね。

三品瑠香 そうなんです。しかも、「スーパーありがとう」って「ありがとう」以上の言葉なんですよ。わたしが好きな歌詞が<スーパーありがとう スーパー寂しい だから ハイパー指切りね>のところ。スーパー寂しいからこそハイパーな指切りをしちゃうんです。それくらいわーすたのライブを忘れられない思い出にしたいから、わたしもたっぷりの想いを込めて、毎回歌っています。それくらいストレートにありがとうの想いを伝えられる歌だと思います。

 あと、歌詞を書いていただくときに、「『気をつけて帰ってね』『忘れ物しないでね』ということもファンの人たちには伝えたいんです」と言ったら、それも歌詞にしてくれて。わたし達の伝えたかった言葉も、いろいろ歌詞にしてもらっています。

――「忘れ物しないでね」には、「この日のライブを忘れないでね」という想いも重ね合わせていますよね。

三品瑠香 そうなんです。「またみんなとこの時間を一緒に楽しみたいね」「この楽しさを忘れないでいて欲しい」という気持ちも、その言葉には重ね合わせました。

――最後は松田美里さんですね。

松田美里 わたしはゲームが大好きだから、アルバムの中では特にいろんなゲーム用語も飛びだす「デデスパボン!」がお気に入りというか、聴いていて血が騒ぎます。「くらえ!必殺!!猫パンチ★~私たち戦うにゃこたん【レベル5】~」や「デデスパボン!」のようなゲーム系の歌と言いますか、チップチューンがわたしは本当に好きだし、いつもゲームをするときにもBGMとして流しています。

――「デデスパボン!」はまさにチップチューンですからね。

松田美里 ゲーム好きな人ほど歌詞もピンとくると思う。絶対に楽しんでもらえるはず。むしろ、一緒にゲームをしている感覚になって欲しいです。

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