noovy「アーティスト人生の鍵を開けてくれた」Hank卒業も前向きに突き進む
INTERVIEW

noovy「アーティスト人生の鍵を開けてくれた」Hank卒業も前向きに突き進む


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年03月07日

読了時間:約10分

MVは旅に出るHankを僕ら3人が送り出す

――「スピードアップ」を初めて聴いた時はどのような印象を持たれましたか。

Shawn 空のイメージ、雲の上に飛んでいるような、未来を感じさせてくれる今までのnoovyにはない曲だなと、最初聴いた時は思いました。

――今作「スピードアップ」はアニメ『ゾイドワイルド』 のエンディングテーマに起用されています。台湾のバンドでのアニメタイアップは初とのことで、この話を聞いた時はいかがでしたか。

Shawn 日本での活動当初からアニメのタイアップなどもらえるように色々頑張って来たので、決まった時は本当に嬉しかったです。小さい時にゾイドのおもちゃでも遊んでいたこともあって、とても縁が深いなとも感じました。台湾のバンドとして初アニメタイアップということで、とても光栄です。

――今作で4人での音源制作は最後となってしまったのですが、いかがでしたか。

JK この最後の作品に対し、みんなが真摯に頑張ってきたことが、すごく印象に残りました。

Shawn 歌と楽器隊は別々にレコーディングをしたんですけど3曲目に収録されている「In my Dreams」の時に、プロデューサーさんの「これで最後だよ」という言葉を聞いた時に、感情が込み上げてきました。この4人での最後のレコーディングの様子をスマホに撮って永久に保存したいなと思いました。

Mark 僕がドラムを録った時はまだいつもの雰囲気でした。そのあとにHankがギターのレコーディングをしたんですけど、その瞬間は「これで最後なんだな…」と、すごく寂しい気持ちになったのを覚えています。

Hank 僕はメンバーやギターから離れることだけではなくて、お世話になった沢山の人達、プロデューサーさんやエンジニアさんなど、ずっと一緒にやってきたので、その方たちとお仕事が出来なくなることも寂しさはありました。プロデューサーさんはもう僕らのお父さんのように、異国の地でレコーディング環境にも慣れない僕たちを見守ってくれた方なので、自分で決めたことではありますけど、やっぱり寂しいです。昔のことを思いだすとグッと来るものがあったレコーディングでした。

――歌っていて特に気に入っている歌詞のパートはありますか。

Shawn <少し一歩が大きくなっても ゴールまで飛べるわけじゃなくって One more step One more stepをずっと繰り返す >というところが特に気に入っています。一歩づつ踏み出してきた、まさに自分たちの経験してきた通りの歌詞だなと思います。Hankが卒業しても一歩ずつ前に踏み出していく気持ちは変わらないです。この歌詞のように<One more step>で、前に向かって頑張って行きたいです。

――この「スピードアップ」はアニメタイアップとは別に、Hankさんが卒業されることを前提に作られた楽曲でもあるんですか。

Shawn 曲としては考えていなかったです。ただ、MVはHankの卒業というコンセプトは入っています。MVは今回の場所が崖ということで、初めてドローンを使用して撮影しました。それもあってすごく壮大なバンドでの演奏シーンがあり、カラースモークを使って、旅に出るHankを僕ら3人が送り出すといったイメージがあります。このピンクのスモークは初回生産限定盤のCDジャケットでも使っているんですけど、Hankの未来を祝福しているんです。他にもメンバーそれぞれが自分たちのイメージとあったスモークを焚いています。

Mark MVには卒業というメッセージは入っているんですけど、卒業という言葉は新しいスター
トという意味なんです。新しい決意を表現した作品に仕上がったと思います。

――その中で、この4人での最後のツアー3rd日本ワンマンツアー 『One More Step TOUR』が3月から東名阪で開催されますが、どんな気持ちで臨みたいと思っていますか。

Shawn 卒業という要素は入ると思うんですけど、noovyらしく悲しい感じにはしたくないなと思っています。皆さんにも楽しんでもらえるようなツアーにしていきたいと思っています。

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