吉田山田「常に音楽を意識できている」10周年イヤーのスタートで叶えた夢
INTERVIEW

吉田山田「常に音楽を意識できている」10周年イヤーのスタートで叶えた夢


記者:小池直也

撮影:

掲載:19年02月19日

読了時間:約17分

直接会うことなく作ったコラボ曲

山田義孝

――それと対照的に「O・SHI・DA・SE -Remixed by Charisma.com-」は鼓が印象的に使われていました。

吉田結威 あれは突き抜けていますから(笑)。

山田義孝 1曲目は相撲の曲、ということで僕たちの「押し出せ」という曲をもう一度入れたいという話になったんです。僕は小さい頃から相撲が好きで、座右の銘として「押し出せ、押し出せ、ネガティブ押し出せ」という言葉をよく叫んでいました。それを曲にしたのが原曲なんです。ただ収録するだけじゃなくて、リミックスとして出したいなというなかでCharisma.comさんに声をかけました。僕らは『吉田山田のドレミファイル』(テレビ神奈川)という番組をやっていて、そこで出会ったんです。10年間やってきて他のアーティストと一緒に何かやるのは初めてですね。一緒にやった作品としてはかなりぶっ飛んだものになって、一発目としてはいいと思っています。

吉田結威 制作に関して、僕らはほぼ何もしてないです。おまかせでした。何回からラリーはしましたよ。Charisma.comの曲は知っていても、他の人のアレンジとかどういう風にしているのかは正直知らなくて。ちょっと賭けなところもあったんです。なので最初に(MC)いつかちゃんに「できたものに対して『全然違う』ってなるかもしれないけど、やりつくして欲しい」と言って。そうしたら本当にやりすぎていて(笑)。六分くらいになっていて、さすがに長いなと。

 でも、いつかちゃんもそれは分かっていて「今は全部盛りだから」と。なので「ここから僕らの好みだったりやりたいことを探っていこう」と話したんです。そして今の形に落ち着きました。Charisma.comの趣向からして、格好良く作ることはすぐできるんですよ。もともと格好良いので。それにプラスして遊び心が欲しかったんです。そういうオーダーも初めにしていましたけど、細かく言わなくてもくんでくれるので彼女は有能だなと。

――やりとりはどのようにされたんですか?

吉田結威 2年前にごはんを食べに行ったりしたことがあったんですけど、それ以来全然会っていなくて。でもすっごく楽しかったので、また話したいなと思っている中で今回の話が出たんです。「いつか遊びじゃなく、仕事で一緒にやりたいね」と話していたのが今回実現できました。タイミング的に合わなければ、叶わなかったかもしれないので良かったなと思ってます。

 でも結局会ってやりとりすることはなかったですね。電話とネットでのやりとりだけ。2年前に色々話せておいて良かった(笑)。好みや音楽で何を大事にしているのかということを共有できていましたから。僕らの番組にゲストで来てもらった時にも嘘のない人だということも分かっていましたし。

――ちなみに他にコラボしたいアーティストはいます?

吉田結威 今年満10周年が訪れるんですけど、そこに向けて一つ一つのライブや仕事をやるしかないです。同時に自分たちの心を見つめるという作業をして、それが完了した時に、次は外に目を向けたいと思っているんですよ。今までもスターダスト・レビューさんや、KANさんなどレジェンドの方とお会いさせてもらいました。

 そういう方々に客観的に吉田山田の曲を作ってもらったらどうなるんだろう、という興味があるんです。ただ、今はまだ自分たちをしっかり見つめられていないので、それはフェアじゃないなと。自分たちなりに10周年を迎えられたら、その後は色々な仕事できたらなとざっくり思ってます。

山田義孝 そうですね。10周年超えたら、個人的に吉田兄弟さんとご一緒してみたいですね。吉田吉田吉田山田みたいな(笑)。「吉田山田って三味線演奏してるユニットでしょ?」とよく間違えられたんですけど、一緒にやったら面白いんじゃないかな。

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