INTERVIEW

武正晴

演技は瞬間芸術。
俳優とミュージシャンの共通点


記者:桂 伸也

写真:桂伸也

掲載:18年12月02日

読了時間:約19分

 俳優の村上虹郎が主演を務める映画『銃』が11月17日から全国公開されている。原作は、芥川賞作家・中村文則さんのデビュー作。ある雨の日に河原で偶然拳銃を拾った一人の大学生が、その銃に取り憑かれ、狂気に染まっていくさまを描く。今回はメガホンを握った武正晴監督に、本作に込めた思いや撮影への取り組みなどと共に、監督自身の考える音楽と映画との関係などを語ってもらった。【取材・撮影=桂 伸也】

 本作のキャストは、その大学生・西川トオル役を村上、そのトオルと一時心を通わせるヒロイン・ヨシカワユウコ役を広瀬アリス、殺人事件の現場で消えた拳銃を追う中でトオルにたどり着き、つきまとう刑事役をリリー・フランキーが担当。さらにトオルの軽薄な友人・ケイスケ役に岡山天音、トオルとワンナイトラブの関係となる、通称“トースト女”役に日南響子、他にも元モーニング娘。の新垣里沙と、個性的な若手陣が脇を固める。また映画は10月25日に開幕した第31回東京国際映画祭で日本映画スプラッシュ部門に出品され、ワールドプレミア上映された。さらに映画祭では、武監督が日本映画スプラッシュ監督賞、村上が東京ジェムストーン賞を受賞と2冠を達成し話題を呼んでいる。

 MusicVoiceでは以前、女優の佐藤江梨子にインタビューをおこなったが、その佐藤が出演した映画『リングサイド・ストーリー』や『イン・ザ・ヒーロー』などを手がけた武監督は、2014年の映画『百円の恋』で、第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門作品賞をはじめ、国内外で数々の映画賞を受賞、その作風に高い評価を得ている。

 今回は武監督に、本作に込めた思いや撮影への取り組みなどと共に、監督自身の考える音楽と映画との関係などを語ってもらった。

(C)吉本興業

<INDEX>
○役者に演出を任せて「ああ、なるほど」と思った瞬間
○20歳の村上の姿が活かせたことに感激
○俳優とミュージシャンの共通点
(約9800文字)

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