ミュージシャンで俳優の金子ノブアキ、お笑いタレントで小説家の又吉直樹、ミュージシャンの川谷絵音が、男性誌『Esquire 日本版』発行のハースト婦人画報社メンズ・メディア・グループが主催する「The Maverick of 2018」に選ばれ、14日、都内でおこなわれた表彰式に出席。受賞の喜びと共に、早くも今年の活動を振り返った。

 「Maverick」は英語で「異端児」の意をあらわす。米国版『Esquire』では、自分の信念を曲げずに物事を成し遂げてきた異端児を表彰するイベント「Maverick of Hollywood」を開催しており、日本版でも今回、第一回の表彰をおこなうイベントとして「The Maverick of 2018」が開催された。

 受賞者は『Esquire』に掲載されている連載企画『Maverick of the Month』で特集してきた異端児たちから選ばれており、今回は川谷、金子、又吉のほかに狂言師の野村萬斎、落語家の立川志らく、スノーボーダーの平野歩夢さん、鮨職人の木村泉美さん、俳優の池松壮亮、WHILL代表取締役兼CEOの杉江理さんらが選ばれた。

金子ノブアキ

■川谷はライブに新バンドと満足の一年、来年は「また増えるかも」

 普段はこうした受賞経験がないと明かし、会場に敷かれたブラックカーペットを歩き登壇した感想を「慣れないですね」と一言コメントする川谷だが「単純に賞をいただけるのは嬉しいです」と喜びを語った。

 また2018年はジェニーハイ、ichikoroと新たなバンドも始め、音楽生活がさらに充実していることに対して「新しいバンドを始めたり、人生で3回めのメジャーデビューをやったり、いろいろ新しいことに挑戦できたので、いい年だったなと思います」とまずまずの一年だったようだ。

川谷絵音

 現在、4つのバンドを掛け持ちする、まさに“異端児”的な活動を展開していることに関しては「どうなんでしょうね? 結果論なので、余り意識してないですが、確かにそういう意味では多いな、と」と、言われて初めて自身の“異端ぶり”に気がついた様子。

 小籔千豊、くっきーらお笑い芸人と共に開始したジェニーハイについては「芸人さん2人がスケジュール忙しくて。(バンド自体は)そんなに忙しくないです。でも今年は結構ライブもしましたし曲も作ったので充実していました」と改めて振り返り「来年は同じですかね。また増えてるかもしれない。わからないけど、ライブをやることくらいでしょうかね、今考えているのは」と来年の展開にもほのかな思いを寄せている様子。

 一方、メディア陣から「私生活は落ち着きましたか?」と意味深な質問を投げかけられると「すごいことを聞いてきますね。僕個人は落ち着いているけど、マスコミの方が落ち着かない」などと語りメディア陣を沸かせつつ「家の前に車が止まっていると、過敏に番号を確認するようになりました。前に何回か確認して、違うなって安心していたら、その時に週刊誌の車が来ていて。そこから毎日チェックするようになりました。チェックしても意味がないんですけどね」などと最近、マスコミ対策を行っているエピソードを明かした。

■又吉は相方・綾部祐二の奮闘に刺激「僕も頑張ろうと」

 川谷同様に、金子、又吉もまた普段は獲れない賞の受賞への喜びを語る。又吉は「この賞には孤独という意味も含まれているそうで、僕にピッタリかな」と感想をコメントし、現在一人暮らしの生活について「誰か遊びに来てくれないかなと思って、5~6人掛けのソファや8人ぐらい座れるダイニングテーブルを持っているけど、誰も遊びに来てくれないので、毎日違う椅子に座ってご飯を食べている」などと嘆く。

又吉直樹

 昨年10月にはお笑いコンビ・ピースの相方の綾部祐二が米ニューヨークに活動拠点を移すなど、2018年に掛けて芸能活動に大きな変化が起きたことを振り返る。綾部には「言葉の勉強にならないから」と又吉のほうから連絡はせず、その代わりに近況を、マネジャーを通じてこまめに聞いているという。

 最近では「同じアパートにフィンランドの熟女が住んでいて『フィンランドなまりになっちゃうよ』と言っていたみたい」と、変わらない綾部の熟女好きエピソードを明かし笑いを誘いながらも、「彼が自分の夢を追って頑張っているので、僕も頑張ろうと思います」と改めて来年への抱負を語った。【取材・撮影=桂 伸也】

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