小田和正、全国ツアー地元・横浜でファイナル 48公演40万人動員 追加公演が決定
撮影=菊地英二
小田和正が10月31日、横浜アリーナで、全国ツアー『明治安田生命Presents ENCORE!! Kazumasa Oda Tour2018』のファイナル公演をおこなった。5月4日の熊本公演で幕を開けたツアーは、全国21カ所48公演、約40万人を動員。ついにこの日、そのファイナルを迎えた。なお、6月20日・21日の大阪公演は2019年1月8日・9日に延期。
2016年の『明治安田生命Presents 「KAZUMASA ODA TOUR2016 君住む街へ」』のファイナルとなった沖縄公演で、「“また”みんなが聞きたいなと思ってくれるような曲が書けたら、遊びに来たいと思います」と口にしていた小田。
その言葉通り、約5年ぶりの30枚目シングル「この道を / 会いに行く / 坂道を上って / 小さな風景」を持っての全国ツアーとなった。
同シングルは、現在出荷10万枚を超え、オリコンの週間シングルランキングでも3週連続TOP10入りを果たし、70代(70歳8カ月)で史上初となる記録を打ち立てた。この作品には全収録曲にタイアップがついており、「この道を」はTBS系 日曜劇場「ブラックペアン」、「会いに行く」(フジテレビ系『めざましテレビ』テーマソング)、「坂道を上って」(映画『坂道のアポロン』主題歌)、「小さな風景」(テレビ朝日系連続ドラマ「遺留捜査」第4シーズン主題歌)と各々の楽曲が数々の場面に彩りをつけた。
横浜アリーナ公演は、約1万2千人の総立ちの観客の歓声と拍手の中、フジテレビ系『めざましテレビ』テーマソングとして現在放送中の新曲「会いに行く」からスタート。
5月4日からスタートしたツアー。本当に色々なことがあり、“これでツアーを完走できるんだろうか?”“これほどにツアーを完走することを難しいと思ったことはなかった”ことを伝え、「こうして“この日”を迎えることができました。楽しく最後までみんなで盛りあげていきましょう!」と挨拶をすると会場は大きな拍手に包まれた。
当日は10月31日のハロウィーンということもあり、ピーター、ポール&マリー「ア・ソーリン」のカバーを特別に披露した。
ライブは最新シングルに収録されている曲はもちろん、「ラブ・ストーリーは突然に」「キラキラ」などの小田の代表曲や、オフコース時代の楽曲など余すことなく演奏していく。
場内いっぱいに広がる花道を、時に颯爽と駆け抜け、時にオーディエンスにマイクをむけたりと縦横無尽に動きまわる小田に総立ちの会場は手拍子と声援で応える。
71歳とて衰えることなく、パワフルなパフォーマンスを会場に響かせながらアンコールを含む全32曲、約3時間に及ぶ横浜アリーナの公演は幕を閉じた。
このツアーは、残すところ大阪北部地震によって振替となった2019年1月の大阪城ホール公演のみとなるのだが、全国21カ所48公演、即日ソールドアウト!!の驚くべきチケットの券売状況を受け、2019年の春に追加公演を実施することが決定した。詳細は追って発表される。
アンコール最後の曲の演奏前に小田の口から追加公演の決定が告げられると、今日一番の歓声と拍手があがった。小田和正が、また元気な歌声を届けてくれる。