歌手で俳優の星野源が23日深夜放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』のなかで、16年にリリースした楽曲『恋』がヒットした裏側で、思い悩んでいたことを打ち明けた。

 この日の放送では、12月19日にリリースされる自身の5枚目アルバム『POP VIRUS』(ポップ・ウイルス)について語った星野。「ふと“ポップ・ウイルス”というタイトルが浮かんだ。響きだったり、雰囲気だったり、コンセプトが入っている楽曲にすごく合っている」とタイトルの由来を明かした。

 このアルバムに収録されている一曲が『恋』。15年にリリースした4枚目アルバム『YELLOW DANCER』が広く世の中に浸透していく様子を感じたという星野だが、『恋』の広がりはそれを遥かに超えるものだったという。

 星野は「恐ろしいほどの爆発力でですね、日本中に国外も含めて浸透していくことができまして、その様子が何というかパンデミックみたいだった」と“流行る”ということに衝撃を受けたといい、『恋』は「僕が思うポップスってこれなんです、っていう曲だったんです」と振り返った。

 ただ、『恋』が大反響を集めた中で昨年(17年)、「ひと言でいうと、とても苦しかった一年だった」と星野は話す。周囲の反応への感謝を抱く一方で、「楽しく活動しているその裏側で、どんどんどんどん陰(いん)の自分、陰(かげ)の自分みたいなのが膨れ上がっていって、どんどん病んでしまった」という。

 そうした経験を経た中で、星野は「僕はすごく楽しくて、そういう存在でいること、居続けようとする時に、逆に何かウィルスに感染していっている感覚があるというか」と自らの感覚を口にする。

 そして、「それって何か、自分が病んでいたウィルスが″ポップ・ウィルス″って名付けてもいいんじゃないか」と話し、“ポップ・ウィルス”という言葉が3年間の自身のマインドを表していると語っていた。

 楽曲『恋』は、星野が16年10月5日にリリースした9枚目シングル。ミュージックビデオの中で星野とELEVENPLAYが踊った「恋ダンス」は、星野と女優の新垣結衣が出演したTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の出演者も踊るなど社会現象を巻き起こした。

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