10月1日スタートのNHK連続テレビ小説『まんぷく』の音楽を、川井憲次氏が制作することが決まった。また、語りは、連続テレビ小説史上最年少となる、女優の芦田愛菜が担する。

 川井憲次氏は「私が朝の連続テレビ小説の音楽を担当するのは『梅ちゃん先生』から二度目となります。今回は大阪が舞台で、大正時代に作られた遊園地のルナパークがひとつのポイントとなっており、音楽も当時の雰囲気を表現できれば、と思いました。とはいえ、レトロ感を追求したわけではなく、福子や萬平が生きた時代の楽しさや勢いみたいなものが出せれば、と思って作曲いたしました」と制作の意図を明かした。

 ◆川井憲次 東京都出身。主な作品に「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「リング」「GANTZ」「DEATH NOTE」等の映画、『機動警察パトレイバー』『科捜研の女』『梅ちゃん先生』『花燃ゆ』『ウルトラマンジード』等のTVシリーズ、『未解決事件』『人体神秘の巨大ネットワーク』等のドキュメンタリーがある。

 連続テレビ小説史上最年少で語りを担当する、芦田愛菜は「“朝ドラ”に出演するというのは、私自身、女優としてお芝居を続けていく上での目標のひとつであるので、今回、語りという形で参加させていただけて、とても光栄に思っています。ナレーションでシーンを壊してしまわないように、いい意味で存在感を消し、福ちゃん達を少し離れたところから見守るような存在でいられるように心掛けたいと思います。福ちゃんが萬平さんを支え、強くなっていく姿を、視聴者の皆様と一緒に応援しながら、この、まんぷくという物語が楽しく、親しみ深いお話だと感じていただけるように精一杯努めさせていただきます」とコメントしている。

 ◆芦田愛菜 2010年テレビドラマ『Mother』でドラマデビュー。以降、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(NHK)に出演。『さよならぼくたちのようちえん』では日本のドラマ史上最年少主演。『マルモのおきて』に主演、主題歌の「マル・マル・モリ・モリ!」で『第62回NHK紅白歌合戦』に史上最年少で出場。2013年には映画「パシフィック・リム」でハリウッドデビューし、近年は学業と両立させながら、舞台やCM、バラエティーなど、活躍の場を広げている。

 また、制作統括・真鍋 斎氏は今回の音楽について「川井憲次さんの劇伴の真骨頂は、なんといってもその豊かなメロディーにあると思っています。まるで登場人物の心の襞(ひだ)を撫でるような、繊細なメロディーが欲しくて川井さんにお願いしました。また、その重厚さも特徴の一つ。今回のドラマの本格的なお芝居に負けない、芯の強い音楽をご提供いただけました」とコメント。

 語りについては「このドラマの時代設定は昭和の激動期ですが、実はそれほど昔の話ではなく、現代にも連なる物語であると、私たちは思っています。そこで、『一人の少女が、おばあちゃんから聞いた話を友達に話して聞かせている』というような設定で“語り”を紡いでゆけないかと考えました。現代の若い世代の方々にも、この物語を身近に感じて欲しかったからです。“語り”なので、口舌の切れ味の良さも重要な要素です。あらゆる側面で、芦田愛菜さんは最高のパフォーマンスを発揮してくださっています。少女の純粋さを携えながら、言葉がまっすぐに伝わってくる芦田さんの“語り”にご注目いただければ幸いです」と期待を寄せた。

連続テレビ小説 まんぷく

[放送予定]10月1日(月)~平成31年3月30日(土)【全151回】 総合 前・8:00~ ほか
[出演]安藤サクラ長谷川博己内田有紀松下奈緒要潤大谷亮平/桐谷健太片岡愛之助松坂慶子 ほか
[作]福田靖 [音楽]川井憲次 [語り]芦田愛菜

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