経験や気持ちもリンクさせた、J☆Dee’Z　成長した今伝える想い

声の違いが生み出すハーモニー

J☆Dee’Z

──そしてもう１曲が、ソニーミュージック主催の全曲作曲コンクールの入選曲「代わりにこの唄を」。

ami　初めて聴いたときは、恋愛の曲かなと思っていて。レコーディングのときに作曲者のアイソトニックさんがいらして、この曲について話をしてくださって、家族に対して伝えたい愛のことを歌っているストーリーだと教わって。そのときに、お手紙とこの歌詞のストーリーが描かれた絵本を頂いたんです。それを観てこの曲の世界観を理解した上で、歌わせて頂きました。今までのJ☆Dee’Zにはない感じです。最近はハモリの曲が多かったけど、この曲はハモリが少なくて、主メロ一声がほとんどなので、すごく気持ちが伝わりやすい、まっすぐ届く曲なんじゃないかと思います。

──絵本はアイソトニックさんの手作りで？

MOMOKA　そうなんです。10ページくらいの冊子なんですけど、イラストと文字があって。

ami　そういうのは初めてだったから、すごく嬉しくて。自分たちの中で、よりイメージが湧いたし。大切に歌っていきたいなって思いました。

──家族には、ちゃんと気持ちを伝えてますか？

Nono　ありがとうは言いますけど、愛してるはさすがに恥ずかしいです。

ami　ごめんねとかは言えるけどね。

MOMOKA　だからこそ、歌でなら伝えられるんじゃないかと。

──音もシンプルですね。

ami　音が少なくて、ハモも少なくて。一人で歌うソロパートで繋いでいく感じで、ソロパートが長いから、緊張感があってピリッとするし。次の人に受け渡す、バトンタッチのことも意識しないと１曲として成立しないので、そこに気をつけて歌わないとなって。

──それぞれの歌声の違いも楽しんでもらえますね。

ami　MOMOKAは、女の子らしい可愛い声なので、甘い雰囲気って言うか。

Nono　amiは、声がしっかりしていて。弱く出すところと強く出すところの使い分けが、すごく上手くて。幅が広いなって感じます。言葉をしっかり伝えたいところで、まっすぐ伝わってくる声です。

MOMOKA　声の圧が強い。Nonoは、よく言われるのは、青春系と言うか、青さがあるって言われます。実際にそういう歌詞の部分を担当することも多いし。

Nono　青いってよく言われますね。でも自分は、生まれてからずっとこの声で生きてきて、これが普通だから、まったく意識はないんですけど。

ami　切なさもあるよね。キュンってなる。

Nono　ありがとうございます（笑）。

ami　歌割りは、そういう声の質と歌詞の内容を踏まえた上でできている。

──今回は、違ったタイプの４曲が集まったシングルになりましたね。

Nono　今までは全員が高校生だったけど、MOMOKAが高校を卒業して、一歩大人になったと言うか。今までとは少し違う、J☆Dee’Zの姿を見てもらえると思います。だからと言って、一気に背伸びした感じになってるわけじゃなくて、今までのJ☆Dee’Zもしっかりありながら、それを土台にして新しい部分も観てもらえると思います。

ami　夏らしくて爽やかな１枚です。「未来飛行」は背中を押してくれる力強いメッセージが込められています。「流星のパノラマ」みたいに、片想いを星にたとえた可愛い曲もあったり、「swing swing swing」みたいに絶対ライブで盛り上がるノリノリの曲もあって。そして「代わりにこの唄を」は、普段は言えない気持ちを伝えるような感じで。すごくキラキラしたものが詰まった１枚です。

MOMOKA　初めて作ってくださった方が多いので、そこでまた今までとは違ったJ☆Dee’Zを見てもらえると思います。全員が高校生じゃなくなって、ちょっと大人になったけど、でも等身大でもあるJ☆Dee’Zの姿は、いろんな方に共感してもらえると思います。それに、この１枚を聴いて、何かしらの勇気を持ってもらえたらうれしいですね。

──８月には東名阪ツアー『J☆Dee’Z SUMMER LIVE TOUR 2018～未来飛行～』がありますね。

ami　夏休みの思い出にきてほしいです。ワンマンは何度かやっていますけど、ツアー自体は３年ぶりです。この３年で、曲への想いが深くなっていて、そういう想いを元に振り付けをした曲もあって。私たち自身でも、この３年で成長できたと感じています。そういう意味では、改めて初めてのツアーをおこなうような気持ちでいます。私たちの最大限以上のものを見せたいし、今までの最高を更新したいと思います。

Nono　３年前は、私は中２でした。ちょうどみんな反抗期でした。

MOMOKA　反抗期ツアーでした。生意気くらいがちょうどいいって。今はもうちょっと落ち着きましたので、安心して観に来てください！

（おわり）