渋谷duo MUSIC EXCHANGEで半年ぶりのワンマンライブをおこなったJ☆Dee'Z

 女性ボーカル&ダンスグループのJ☆Dee'Zが9月22日に、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEでワンマンライブ『J☆Dee'Z LIVE 2017 -Colorful J☆Dee’Z-』をおこなった。J☆Dee'ZのNono、ami、MOMOKAにとって半年ぶりのワンマンライブ。ライブでは、メジャーデビュー3周年目前のタイミングということもあって、過去の活動を振り返る場面も見られた。デビューからワンマンごとに景色が違うと言う、Nonoは「一緒に色々な景色を見たい、感じたいと改めて思いました」とこれからの活動に意欲を示した。ファンキーなグルーヴが気持ち良いバンド陣の演奏にサポートされながら、最初から最後まで、全力で歌い踊ったこの夜の模様をレポートする。

観客を飽きさせない展開

ライブのもよう

 まずはバックバンドが登場。そして、その後J☆Dee'Zの3人が位置についた。ここから彼女たちのステージが始まる。3人が1人ずつアカペラとともに、ボディパーカッションを含めたダンスを披露。バンドもその動きにタイミングを合わせ音を出していく。

 そしてキックオフ。第一投は「Fun Time Funk!!!」、タイトルからも分かる通り、ファンキーなダンスナンバーだ。早口なAメロから、ダンス衝動を揺さぶるサビヘ。続くはさらに早い4つ打ちリズムの「Dream Arch」。前方のファン達は既に手を叩いて、楽しそうに踊っていた。3人は早いリズムの中でしっかりハモっていき、青い光が照らす中曲を締める。シンセサイザーの音が効いた「Let the music flow」では、突然のブレイクで振り付けと音が同期し、良い緊張感を作り出していた。

 最初のMCでは、Nonoが「『Colorful J☆Dee'Z』へようこそ! 今の3曲で今日は最高の1日になるかもって予感がしました。夏休みもこのライブのためにやってきたから出しきるだけだなと。今日はJ☆Dee'Zの全てを皆さんに伝えたいと思います」と確かな手応えとともに意気込む。

 ミディアムな曲調の「伝えたいこと、ちゃんと伝えなくちゃ」でパフォーマンスが再開。この曲も全編踊りつつ、歌い上げていく。最大の見せ場は<大好き>というメロディの3声ハーモニーだった。「Secret Summer」では、Bメロのリズミカルなマイクリレーから見せていく。ギターのカッティングや、サキソフォンとトロンボーンの2管が繰り出す鋭いフレーズも冴えていた。

 この日のバックバンドは、ギター・佐々木望、キーボード・山下健吾、ドラム・田中航、ベース・山本連、トロンボーン・関山博史、サキソフォン・林洋輔の6人。彼らのゆったりとしたグルーヴが気持ち良い「Feel Good」。最後の盛り上がりへMOMOKAのシャウトが誘っていく。そして「Beasty Girls」へと繋げた。サビが終わるタイミングは青転の演出でJ☆Dee'Zが一端退場。今回のライブのメイキングと思われる映像が挟まれ、観る側を飽きさせない展開だ。

 映像が終わると、衣装チェンジした3人が再登場。そのまま、爽やかなポップチューン「MORNING HOPE」を投下した。ファンキーなベースリフから始まったダンスナンバーでは、J☆Dee'Zの一人ひとりがソロダンスを披露。最終的にシンクロし合ったパワフルな振付に収束していく。会場からは歓声が何度も上がっていた。さらにNonoが「一緒に踊って盛り上がっていきましょう!」と煽って「DISCO WINNER」へ。会場全員で踊りながら手を叩いて盛り上がり、ピースな空気が満ちた。

メジャーデビューから3年を振り返る

記念撮影

 ここでMOMOKAが「明後日はJ☆Dee'Zメジャーデビュー3周年です」とMC。amiは「3年前はduo MUSIC EXCHANGEでワンマンライブできなかった」とコメントし、これまでの3年間を振り返った。それに続いてパフォーマンスしたのはWANIMAのカバーで「ともに」。軽快なビートに3人のハーモニーが合わさり、ハッピーな風を送り込んでいく。Nonoもステージ下のオーディエンスにアピール。

 YUIのカバー「Good-bye days」もアコースティックギターのきれいな音像と共に全編ハモりながら進んでいく。フットストンプ(足を踏み鳴らす動き)から始まった「Answer」はフォーメーションを変えながら力強く歌い上げた。中間部では歌だけになるフックを挟み、更に歌でバンドを連れ戻す3人。エンディングは再びフットストンプ、そして暗転。

 そして、7枚目のシングルの発売発表をおこない、ライブは終盤戦へ。ポップな「カラフルジャンプ」は、シンプルな振り付けでファンを巻き込みジャンプ。フロアが揺れた。さらにamiが「もっと盛り上がれますよねー!」と煽って、「だいすき」へリレーしていく。可愛らしいタイトルながら、マイクスタンドを利用した振り付けで格好良く踊る。最後は3人がコンビネーションが整ったダンスで魅了していった。

 いよいよ舞台は大詰めに。amiが「前回を越えたい気持ちが強くて、自分にプレッシャーをかけていて不安もあった。人が埋まるかなとか小さな不安もあったのですが、皆さんの前で声を出してからひとりひとりに感謝の気持ちで一杯になりましたし、このひとり一人をひとりもこぼさずに武道館にいきたいと思いました」、MOMOKAが「不安もあったけど、皆が待っていてくれると思えば不安も無くなったし、実際楽しかったです。この皆と最後まで最高の時間を過ごし、自分の言葉で伝えていきたいと思います」、Nonoが「デビューしてからワンマンを重ねる度に景色が違う。これからもみんなと一緒に色々な景色を見たい、感じたいと改めて思いました。これからJ☆Dee'Zはもっともっとたくましくなっていくので、皆さん見守ってください」と感謝を述べ、これからの活動へ意気込む。

 そして、最後にパフォーマンスしたのは、「Melody」。力強い楽曲に、振り付けもダイナミックに花を添える。バンドと3人の息もぴったりで、最後まで駆け抜けていった。その後、大きなアンコールが起きて、バンドとメンバーが再登場。延長戦は、ミディアムなビートで体が揺れる「Chocolate」を豊かなコーラスで歌い上げて始まった。そして、もう一度「Melody」を披露。最後の最後まで、全力で歌って踊って、完走した。

【取材=小池直也】

セットリスト

01. Fun Time Funk!!!
02. Dream Arch
03. Let the music flow
04. 伝えたいこと、ちゃんと伝えなくちゃ
05. Secret Summer
06. Feel Good
07. Beasty Girls
08. MORNING HOPE
09. ダンスナンバー(ダンスのみ披露)
10. DISCO WINNER
11. ともに(WANIMAカバー)
12. Good-bye days(YUIカバー)
13. Answer
14. カラフルジャンプ
15. だいすき
16. Melody

アンコール
17. Chocolate
18. Melody

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