リアルな歌に惹かれる、小島梨里杏 大の音楽好き15代目MC
INTERVIEW

リアルな歌に惹かれる、小島梨里杏 大の音楽好き15代目MC


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年04月27日

読了時間:約9分

惹かれる共通点

小島梨里杏(撮影=冨田味我)

小島梨里杏(撮影=冨田味我)

――小島さんは大の音楽好きと聞いています。好きな歌手はいますか?

 ハナレグミさんと石崎ひゅーいさん、竹原ピストルさんと、スチャダラパーさんなどなど、結構います。

――幅広いですね。惹かれる共通点は?

 共通点ですか…。いま言った方だけではなくて、本当に好きなアーティストさんは沢山いますが、例えば歌詞が刺さるといいますか、ポジティブ過ぎない、現実を突きつけてくるような、それでも生きていく、という歌詞が結構好きですね。お芝居をやっていることもあってか、音楽を聴いてその世界に入り込むのが好きです。ですので、歌詞が力強かったり、歌詞にメッセージ性があるアーティストさん、音楽は好きですかね。

 J-POPを聴く機会は多いんですけど、洋楽も聴きますし、音で楽しませてくれるような、例えば水曜日のカンパネラさんは音が楽しかったり、歌詞に遊びが含まれて面白かったりもする。そういうのを聴くとカラオケで歌えたら気持ち良いんだろうな、と思ったりもします。

 それと、音に乗せて街中を歩いた時に、自分がモデルさんになってランウェイを歩いている気持ちになれたり。歌詞にメッセージ性があるとより思いが乗りやすいけど、それが音になると具体的なイメージになるというか、そのイメージが膨らんで更に絵になるというか。そうやって世界に入り込むのが好きです。

――歌詞を読み返すこともありますか?

 あります。単純に音が好きで聴くこともあって、初めて聴くアーティストさんの音楽もそういう感じですよね。それで流しながら聴いていくなかで、途中気になるフレーズが出て来て、それで歌詞を読み返すと「おお! こういう歌詞だったんだ!」と驚くこともあって。意外にリズムに合わせて歌っていたりするので、日本語なんだけど外国語っぽく聴こえたり、違う意味で聴こえていたり、切るところによっても、例えば、「そうだな」というフレーズも「そうだ、な」や「ごめんね」も「ごめん、ね」でその世界観は異なりますし、印象が変わると思うんです。詞を読み返した時に「ここで切るのね」というその不思議さも好きですね。

小島梨里杏(撮影=冨田味我)

小島梨里杏(撮影=冨田味我)

――インスタグラムではやくしまるえつこさん「ヒゲちゃん」リピートして聴いているという書き込みもありましが、あれも歌詞の世界観に惹かれて?

 あの曲は、映画『南瓜とマヨネーズ』の劇中曲で、太賀くん(せいいち役)がその曲を歌って臼田あさ美さん(ツチダ役)が感極まるシーンのときに、グッと心を摘ままれて、そこから一気にその曲が好きになりました。あれは映画のなかの世界観があって曲の世界に入っていたので、聴くと映画の描写が思い浮かびます。2人の関係とか。時間を置いてから改めて聴いてみると違うイメージも出てきて。私には切ないイメージがあって。

――歌詞には日常が描かれていますよね。先ほど話されていた、曲が好きになる要素“リアル”さが惹かれたのかなと。

 「ヒゲちゃん」はどちらかというと感情に語りかけてくるよりも、映画が“日常がどれだけ大事か”を見せてくれました。そのうえで、日常が描かれた歌詞を聴いて、改めて日常の大事さを思い起こしてくれた感じでした。

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小島梨里杏(撮影=冨田味我)
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