人気テレビアニメ『アイカツ!』で歌唱を担当したことでも知られる、歌手の巴山萌菜が14日、変名ユニット「Re:versed」名義で、シングル「一か八か」をリリースする。今作はMBS/TBS深夜ドラマ枠“ドラマイズム”『賭ケグルイ』のオープニングテーマで、赤い公園の津野米咲が作詞・作曲で書き下ろした。“狂った感じ”を全面に押し出したナンバーは、“巴山萌菜”とは異なる彼女の新境地とも言える。今回は『賭ケグルイ』や、巴山萌菜とRe:versedの違い、これからの展望などについて聞いた。【取材=佐伯敦史/撮影=冨田味我】
命がけでギャンブルをしている姿に共感
――「Re:versed」としてのデビュー、そしてタイアップが決まったときの率直な気持ちをお聞かせください。
以前、私がキャラクターの歌唱を担当していた『アイカツ!』では、ソロで歌う機会が多くはなかったので、素直にうれしかったです。しかもタイアップ付きということで、喜びもダブルでした(笑)。
――『賭ケグルイ』という作品は以前からご存知でしたか?
今回お話をいただいてからテレビアニメと原作の漫画を読んだのですが、すごく面白くて物語にどんどん引き込まれていきました。元々ハラハラドキドキするような作品が好きで、主人公である蛇喰夢子ちゃんのリスクを怖がらずにどんどん突き進んでいく姿がすごく好きで憧れます。私も命をかけて歌っているつもりなので、彼女が命をかけてギャンブルをしている姿はすごく共感できますね。ドラマでは回が進むごとにオープニング映像に登場する人物が増えたり、こだわりを感じられる作りになっていわたし自身とても楽しんでいます。
――夢子のほかに作中で気になったキャラクターはいますか?
生徒会長の桃喰綺羅莉ちゃんですね。見た目は落ち着いているのに、なぜか怖さを感じるオーラをまとっているのがすごいですし、余裕たっぷりの姿もとてもインパクトがあります。
――綺羅莉は謎めいたところにも魅力がありますよね。
色んな秘密を抱えていそうですし、ミステリアスなところがたまらないです。
――では、印象的だったギャンブルはありますか?
テレビアニメで登場した「運命のタロットカード」です。夢子ちゃんと生徒会長の対戦で行われたギャンブルなのですが、まずタロットカードを円形に並べてそれを1枚ずつ引いていきます。その向きが「正位置」「逆位置」で獲得ポイントが変わる、というゲームだったのですが、なぜ印象に残っていたかと言うと『アイカツ!』で歌唱担当をしていたキャラクターが「タロット占い」をする場面があったので、「こんなところでも縁があるんだ」と驚きました。
――ユニット名の「Re:versed」もタロットから来ているそうですね。
はい。「Reversed」はタロット用語で「逆位置」を表しているのですが、対照的にシンガーの巴山萌菜が正位置。私が白で「Re:versed」が黒、みたいなイメージを持ちつつ、それぞれの特性を生かした歌い分けをしていきたいと思っています。そして、もなまるの「Re:versed」バージョンも完成しました!
――もなまる、ですか?
私をイメージしたマスコットキャラクターです。私のソロとしての初ライブで、ファンの方からフラワースタンドを贈っていただいたのですが、そのなかに私の似顔絵を描いてくださったイラストがありまして。
それを見て「せっかくだからファンの方に私の似顔絵イラストを描いてもらおう」と思い、Twitterで募集したところ、本当にたくさんのイラストを送っていただきました。そのなかからこのキャラクターをアイコン・キャラクターとして採用させていただきました。
――ファンの方も今回のプロジェクトを強力に後押ししてくださっているということですね。
はい、皆さん本当に頼りになります!
――「一か八か」と『賭ケグルイ』の原作漫画の「コラボ動画」も公開されました。
ドラマの主題歌なのに、まさか原作ともこうした形でコラボができるなんて思っていなくて。ちょうど漫画を読んでいたころを思い出しながら映像を楽しみました。サビの部分の演出とか、最高です!