見た事のない自分見れた、majiko　夜明けを迎えた先に続く未来

豪華作家陣の音楽

――作曲陣の中でもヒイズミ（H ZETT M）さんは「PS4 Lineup Music Video『Playin' Swingin'』ft. H ZETTRIO + 環ROY + 鎮座DOPENESS + majiko」でのコラボレーションもおこなっていますね。

majiko

　あれもご縁だったんですよ。ヒイズミさんに曲を発注させてもらった後に「プレイステーションの動画で女性ボーカルを探している」と私の声を推してくださったんです。そしたら、ちょうどプレイステーションの方も私のワンマンに来てくださっていたそうで、実現してしまいました（笑）。

　初めてラッパーさんとコラボしたんです。日本語でラップするのも初めてで。遊びでやった事はありましたけどね。とても楽しかったです。興味もあったので、お話を頂いた時も「やってみたいです！」という感じでした。

『AUBE』限定盤

――そのH ZETT Mさん提供の「スープの日」はmajikoさんによる歌詞も面白かったです。

　そうなんです。ここでは言いづらい、愛の深まってしまった人の話ですな（笑）。制作は楽曲先行でした。オケ（作曲された音源）が送られてきた時に「凄く可愛らしい曲だな」と思ったんですよね。でも、そこに可愛い歌詞を載せたら音も歌詞も光らないと思ったので、逆にグロテスクな物を含んだ歌詞にしようと。ヒイズミさんに訊いたら「大丈夫」と返事を頂いたので、これでいきました。私も凄く気に入っています。

　気に入っていると言えば、「AM」もそうですね。去年の夏くらいに録った曲なんですけど、ホリエ（アツシ）さんが初めてアレンジを別の方に任せて作ってくれました。カルテットが入っていて、ストレイテナーでは聴けない様なサウンドになっています。

　最初にホリエさんからは弾き語りのデモ音源が送られてきて、その時から凄く綺麗な曲だなと思っていました。アルバムのなかで最初に書き下ろして貰えた曲で、ずっと聴いていたということもあり、想い入れは深いですね。

――荒井岳史さん（the band apart）が担当した「Learn to Fly」はthe band apartぽいアレンジになっていましたが。

　荒井さんの良いところが全部出ている曲だと思います。そういう話だと「アガルタの迷い子」（作曲：sasakure.UK）で演奏している有形ランペイジは、私が19、20歳くらいの時にゲストボーカルとして参加させてもらっていたんですよ。これを機に是非お願いしたいなと。ライブでもサポートして頂いた事もあって、そういうご縁もありましたね。