続けることがオリジナリティに、三浦大知 初ベストで見せた神髄
INTERVIEW

続けることがオリジナリティに、三浦大知 初ベストで見せた神髄


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年03月08日

読了時間:約18分

大きな目標を達成するために沢山の小さな目標を

――継続は力なりですね。今までで歌やダンスを辞めたいと思ったことはなかったのでしょうか。

 ないですね。まだまだこんなことやりたいとか、基本まだまだと思って活動しています。音楽自体が果てしないので、目の前の一個一個をクリアしているだけなんですよね。

――ゴールを特に決めているわけではないんですね。

 僕はゴールを決めてなくて、自分の興味の赴くままにやっているだけなんです。こういう風にやったらみんなライブで楽しんでくれるんじゃないかなとか、自分たちのチームでしか出来ないやり方で目の前にある目標をクリアしていくだけです。

 大きなゴールだけでは絶対無理ですよね。その間をどう埋めるのかということが一番大事だと思います。僕は結果よりも過程がすごく大事だと思っていて、大きな目標に向かって行くためには、小さな目標が沢山必要なんです。それを乗り越えた先に大きな目標があるわけですから。まずは小さな目標を大切にするのが良いかなと僕は思います。

――大知さんの中では小さなゴールが沢山あって。

 何にでもあります。例えば歌詞を書いていて、来週までに締め切りがあって、それが終わったらライブのアイデアを出して、次は振付を考えてなど、こうやって考えてみても日々生きている中だけでも細かい区切りだらけなんです。みんながこうやってないから、こういう風にやったら面白いんじゃないかとか、工夫しながらクリアして行くことが積み重なるとオリジナリティに繋がるんじゃないかなと思います。

――では、大知さんが思うエンターテインメントとは?

 僕の認識としては誰もが楽しめるものだと思います。

――ということは、観てくださる方を最優先に考えて、創り上げていくということですよね?

 “イチ”エンターテインメントファンの自分もいるので、自分も楽しいと思っていて、みんなも楽しいと思えることを自然と探している感じです。自分は歌とダンスが大好きなので、この時点で自身の“楽しい”という感覚はクリアしているんですけどね(笑)。

――では、最後に今作のオススメの聴き方や楽しみ方などありますか。

 今まで応援して下さっている方も楽しめるだろうし、初めての方も入門編として良いと思うので、好きなように聴いていただけたらなと思いますけど、せっかくリリース順に並んでいるので、1曲目から順番に聴いてもらえれば、三浦大知の積み重ねてきたものがわかるんじゃないかなと思います。そのあとは自由にオリジナルな楽しみ方を見つけてもらえたら嬉しいです。
(おわり)

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