続けることがオリジナリティに、三浦大知 初ベストで見せた神髄
INTERVIEW

続けることがオリジナリティに、三浦大知 初ベストで見せた神髄


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年03月08日

読了時間:約18分

ポジティブに捉えている、変声で活動休止

――現時点での歌とダンスのバランスはどのように考えてますか。

三浦大知

 その年齢によってバランスは変わっていくものだと思っています。今のキレキレみたいなダンスは60歳になってもできるのかといったらたぶん難しいと思います。例えば一歩足を前に出すといったようなシンプルな動きは、今よりも60歳になった時の方が説得力はあるかもしれないので。歌もダンスもその年齢によってベストなバランスがあると思っています。それを模索しながらやっていけたらいいなと今は思います。

――これからどういう変化が起こると思いますか。

 なるようにしかならないと言いますか、楽器と一緒だと思っています。ギターとかも弾けば弾くほど味が出てくるように、その年齢の時しか出せない声があると思うので。

――過去には変声期で活動を休止された時期がありましたが、その時もその変化を受け入れて。

 そうですね。声が変わっていくことはすごく不思議なことではありました。でも、休むということに関しては、これから歌っていくために休むということだったので、休止に関してはすごくポジティブに捉えてました。

――あるシンガーの方が、声が変わっていくことにショックを覚えたと話していたので、少なからず大知さんにもそういったところもあったのではと思ったのですが…。

 声が出ないということが悔しいというよりは、周りの方にすごく迷惑をかけて申し訳ないという気持ちはありました。たとえばレコーディングの1週間前に楽曲のキーを決めて、いざレコーディングに臨むと、当日にはもうそのキーが出ないといったことがあったので。

――男性の変声期はしょうがないですからね。

 でも、その時に制作していたFolderの『7 SOUL』の1曲1曲が同じ人とは思えない歌声なんです。男性の変声期中の声をパッケージしたアルバムってこの世に何枚もないと思うんですよ(笑)。逆にそれを作れたというのは良かったなと思います。個人的にFolderは別のアーティストとして認識しているんですけど、『7 SOUL』はすごく良いアルバムなので、是非(笑)。

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