デジタル声優アイドルの22/7(ナナブンノニジュウニ)が2月27日に、東京・ディファ有明で、セカンドシングルの発売を記念したライブ『割り切れないライブ~シャンプーの匂いがした~』を開催。バーチャルとリアルの異質の世界観でデビュー曲などを歌った。生徒会長の佐藤麗華を演じる帆風千春は「今の全てをお出しできたと思います」と達成感に溢れている心境を語った。

 秋元康氏とAniplexとSony Musicがタッグを組んだアイドルグループ。彼女たちが声を演じるキャラクターがおこなうバーチャルライブと、実在の彼女たちがパフォーマンスするリアルライブが見どころだ。そのバーチャルライブは、それぞれがリアルモーションキャプチャーを使用し、彼女たちの動きがそのまま反映させている。

 グループにとっては2度目の単独ライブ。その記念すべきこの日は、そのキャラクターによるバーチャルライブから幕が明けた。ステージいっぱいに広がる大型スクリーンに彼女たちが演じるキャラクターが登場。まずは「優しい記憶」を届ける。なめらかな動きが印象的で実在しているかのよう。MCでもそれぞれが演じるキャラクターがおこなった。

 バーチャルとリアルの合間におこなわれた、朗読女王決定戦では、予選を勝ち抜いた、倉岡水巴、西篠和、花川芽衣が、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を朗読した。緊張のあまり手を震わせながらもそれぞれ個性あふれる朗読を披露。最終的に花川芽衣が女王に輝いた。花川は驚きを見せながらも「今日の結果を受け止めてステップアップしていきたい」と喜びを語った。

 その後は実在の彼女たちによるリアルライブを展開。セカンドシングルの「優しい記憶」や「叫ぶしかない青春」、そしてデビュー曲「僕は存在していなかった」と「シャンプーの匂いがした」を披露した。

 アンコールではそれぞれが涙を浮かべ思いを述べる。白沢かなえ「かけがえのない日になりました。これからも応援してください」、西條和「1年前のこの日を考えると、いまここに立っているのが不思議。いつか応援して良かったと思えるようなグループになりたい」、花川芽衣「「楽しんでいる姿を見れた良かった。あの時頑張ってオーディションを受けて良かった。それぐらい幸せです。これからもずっと一緒にいてください」。

 高辻麗「アッという間に終わって寂しい。苦手意識があったダンスもできた」。武田愛奈「こんなに素敵な景色が見られと良かった。いつかキャラクターと成長できる人になりたいと強く思った」、涼花萌「直接みなさんに会えてうれしい。どんどん大きくなっていけるように頑張ります。私もキャラクターたちと、8人みたいに成長できる日が来ることを願いたい」。

 天城サリー「さくらちゃんも皆さんの前でライブができて喜んでいると思います。ペンライトとうちわ、コスプレもあって」、帆風千春「きょうはありがとうございました。楽しんで頂けましたか。22/7の今の全てをお出しできたと思います」、倉岡水巴「小さい頃の倉岡水巴はまさか自分がアイドルになって、声優になっているとは(想像していなかった)。びっくりしていると思います」

 宮瀬玲奈「キャラも新しい設定があり、難しいこともあって、ダンスもプレッシャーが感じて。でも素敵な日になった。来てくれることは当たり前ではないこと。辛くてもこの景色を思い出して頑張る」、海乃るり「初めてのことだらけでどうなるかなと思ったけど楽しくできました」とそれぞれこの日の想いを語った。

 最後は武田「この曲を11人で皆さんの前でできる事が嬉しい」と語って「11人が集まった理由」を披露。宮瀬は感極まり涙する場面もあったが、集まった1000人のファンを前に、しっかりと歌い、そして踊り届けた。

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)