韓国でおこなわれた平昌冬季五輪が幕を閉じた。日本勢は冬季史上最多の11個を獲得した。25日に開催された閉会式では、韓国の男性ダンスボーカルグループ・EXO(エクソ)や元2NE1のCLが登場して盛り上げたようだ。日本では過去に札幌2回、長野1回の計3回開催されている。そこで長野五輪での閉会式は誰が歌ったのか調べてみた。

 長野五輪では日本勢は10個のメダルを手にした。記憶に残るのは船木和喜選手や原田雅彦選手らによる「日の丸飛行隊」などの大活躍だ。それを締めくくる閉会式。当時の様子について、日本オリンピック委員会の公式サイトにレポートが掲載されている。

 総合司会を務めたのは萩本欽一さん。サマランチIOC会長の挨拶のあと、聖火が消される。そこで、歌手の杏里さんが子供たちの合唱のもとで「故郷」を歌った。歌い終えたあと、萩本さんはこの場で「みんなの故郷は?」と問いかけた。会場からは「地球!!」との声が挙がったという。

 5000発の花火が打ち上げられたあと、「WAになって踊ろう」を大合唱。このレポートには誰が歌ったのかは記載はない。ただ、演奏者については、一部情報によれば、長万部太郎こと角松敏生さん率いる覆面バンド・AGHARTAが担当したという。

 開・閉会式にはその国のカラーが出る。2年後には東京五輪・パラ五輪が開催される。開会式など4式典を一体に捉えた基本プランを作成するために、組織委員会は総合プランニングチームを設置、そのメンバーの一人として、椎名林檎さんも加わっている。

 また、この2年間を盛り上げようと、1964年に制作された「東京五輪音頭」をリメイクした「東京五輪音頭-2020-」が制作され、昨年公開された。歌うのは石川さゆりさん、加山雄三さん、竹原ピストルさん。

 昨年夏には都内で「東京五輪音頭-2020-」発表会がおこなわれ、席上、石川さゆりさんは「(東京2020大会では)日本の素敵な文化や音楽を(来日した外国人が)持って帰ってもらえたら嬉しい」と語っていた。

 今昔の音楽が披露された長野五輪のように、東京五輪・パラ五輪でもそうした融合がみられるのか。混沌とする世界情勢。政治色が強くならないことを前提に、日本ならではの「和(WA)」を象徴する演出が期待される。なお、写真は、昨年夏におこなわれた発表会のもよう。【木村陽仁】

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