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4人組ラウドロック・アイドルのPassCodeが28日に、インディーズ時代の楽曲を現在のメンバーで再録したアルバム『Locus』をリリースする。『ALL is VANITY』と『VIRTUAL』から厳選した9曲に加え、新曲の「PARALLEL」も収録。過去作品だが“今”を感じられるPassCodeの名刺代わりの1枚となった。インタビュー前編では、体調不良のため昨年9月から2カ月間休養していた今田夢菜の復活についてや、今年開催された『PassCode ZENITH TOUR 2017 FINAL』について、後編では今作でメンバーの思い入れのある1曲についてなど話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=片山 拓】
ライブに対する執着がすごい
――2月3日に『PassCode ZENITH TOUR 2017 FINAL』も終えました。東京公演を拝見させていただいたのですが、バンドセットということもあり、凄い迫力のライブでしたね。このレベルまでくるのはすごく大変だったのではと思いました。
南 菜生 ここまでがむしゃらにやって来ているということもあり、特別大変だったという記憶はないんです。今回のツアーに関しては、今田(夢菜)の復帰したツアーということもあり、大変な部分はあったのですが、それでも今までの経験値があったので。
1月7日のO-EASTはちょっと「重くなっちゃったな」という感覚はあります。他の場所はO-EASTよりは思い詰めてはいませんでしたし。今回は全編を通して本数も多かったので、シリアスな感じになってしまったのですが、他は割とハッピーな感じでした。
――O-EASTは他の公演とはちょっと趣が違かったのですね…。
大上 陽奈子 MCの内容が重かったです(笑)。
高嶋 楓 アンコールの時のMCコーナーのおかげで、あんなにエモくなったという実感はあります。いつもはめっちゃくだらない日常会話をしてるんですけど(笑)。
南 菜生 やっぱりツアー初日のO-WESTのリベンジ的なところがあったので。他の名古屋、大阪とはモチベーションは違いましたね。全国13カ所回って、メンバーそれぞれ思うこともあった中でのライブでした。
大上 陽奈子 ツアー本編の最後が北海道でそこから『PassCode ZENITH TOUR 2017 FINAL』まで、PassCodeで初めてじゃないかというくらい時間が空いたんです。そこで私も色々考えました。そこからのファイナルシリーズだったので、いつもとは感覚が違いました。
南 菜生 でも、皆さんに観てもらえて良かったライブでした。
――皆さんの様々な思いが込められたステージでした。それにしても、皆さんストイックに追い込まれていますよね。昔からこんな感じだったのでしょうか。
南 菜生 メンバーそれぞれ違うとは思うのですが、私に関していえばPassCodeは誰にも負けたくない、負けるはずがないと思っています。でも、その裏で足りない部分とか、やっていかなきゃいけないことは沢山あって、自信があるけど、ないといったところがあります。
「良いライブをしないといけない」ということがずっと根幹にあったので、良いライブができていないということにストレスを感じてしまって。そこがしっかり出来ないとメンバー間もギクシャクしちゃうので…。ストイックというよりは、良いライブをしないと認めてもらえないので。
――なるほど。
南 菜生 PassCodeはジャンル分けが難しくて、アイドルでもバンドメインのフェスに出ていることもあって、アウェイなことが多くて。そこで良いと思ってもらえないと、結果に繋がらないという環境だったので。それもあってライブに対する執着がすごいんです。
――一般的なアイドルとは違う感覚はありますか?
南 菜生 そういう風には思わないようにはしているんですけど、『SUMMER SONIC』だったり、他とは違う経験をさせて頂いて、新しいことをやれているという感覚はあります。
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