元AAAの伊藤千晃さんが先日、生後6カ月となる第一子と宮参りに行ったことを報告し、話題になった。すっかりママといったところだが、活動再開させた昨年秋、エレガントな装いで登場した彼女の変化ぶりに報道陣も一瞬、息を飲んだことがあった。

 昨年7月に第一子を出産。活動再開させたのは昨年初秋の頃。妊娠初期から臨月までの姿を追ったフォトブック『CHEERS』(主婦と生活社)の発売を記念しておこなわれた合同取材会では、シャンパンピンク色のエレガントな衣装で登場。グループ時代とは異なる雰囲気に報道陣も驚いた表情を浮かべていた。その後は緊張が和らいだのか、子育ての様子を笑顔で語った伊藤さん。終始和やかに進められた。

 この時と同じ感覚は筆者にもあった。その取材会から数週間前。単独インタビューをおこなう機会に恵まれた。グループ時代はインタビューこそはなかったが、ライブやイベント、紅白での取材はあり、彼女のイメージはなんとなく出来上がっていた。

伊藤千晃

インタビューに応える伊藤千晃(撮影=富田味我)

 そうしたなかで彼女を出迎えると、全く異なる印象に息を飲んだ。一言で表すならエレガント。背筋はピンと伸び、表情からも品格が漂う。語り口は穏やかで落ち着いた印象だった。思わず「グループの時も見てきていましたが、印象がだいぶ違っていて…ハッとしました」。動揺する筆者に伊藤さんは笑顔で頷いていた。

 グループ時代とは異なる落ち着いた大人の女性になっていた伊藤さんは、落ち着いた語り口で質問に答えてくれた。妊娠中は「なぜか教授の音楽を聴いていました。教授のメロディーが凄く心地良くて」と坂本龍一さんの音楽を聴いていたという話や妊娠から出産までの変化、子育て。そして、これまで半生を振り返るなど、かなりパーソナルな部分に踏み込んだ。そんな質問の数々に笑顔で丁寧に答えていく。

 取材も終盤、今後どのような活動をしていきたいかという問いに「メイクや美容、ファッションは、自分でやるのも凄く好きで、研究するのも大好きだから、まずはそっちの方に力を入れて、ファンの皆さんに、楽しい事や幸せに思う事を発信できたら。女性がキラキラと輝けるための仲介人になりたい」と述べ、同じ経験をしているママたちとも一緒に学んで、楽しみたいと語っていた。

 インタビュー後には、伊藤さんの方から話をかけてきて、筆者の子供の話などを聞いて、子育て話を数分間した。母性というか、その場の雰囲気の全体を包み込むような優しさがそこにはあった。内から出ている美しさそしてその魅力に引き込まれた。もともと内気だった彼女はグループ活動を通して変化していった。そして、今回の出産という経験によってまた一つの変化が表れた。彼女が今後どのような変化を見せていくのか、そして、どのような活動をしていくのか、楽しみである。【木村陽仁】

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