小室哲哉(59)が19日、不倫疑惑騒動の責任を取る形で、自主的な音楽活動の引退を表明した。このなかで小室は、ストレスから突発性難聴などになり、さらには音楽的な能力の衰えに悩んでいたと告白した。

 小室は会見で「正直やり直しが増えてきました。やっとの思いで出来上がり、次の仕事という日々があり。不安や懸念」「枯渇してきている能力」「納期も遅れるようになった。昔では考えられないこと」と語り、節目を迎える60歳を目の前にして、期待に応えられる音楽制作のレベルに達しているのか自問自答していることを告白した。

 自身の能力的な衰えを実感するなかで、妻のKEIKOに相談するも、KEIKO自身は音楽に興味はなくしている状況で思ったような対応が得られず「不安な日々は更に続きました」とも。そのなかで不倫疑惑が持ち上がった看護師の女性に頼る部分もあったとも明かした。

 小室は以前も自身が置かれている環境について言及することがあった。2016年6月、ある番組の収録を取材した際、小室はそのなかで「プロデューサーになった時点でプロデューサーがいないんで、アドバイスしてくれる人がいなくなっちゃったんですよね」と語った。

 さらに「最初は嬉しいと思ったけど。だんだんスタジオに人がいなくなっていて、“どう?”と聞く人がいなくなって、そうすると自分の中で決めなくちゃいけなくなる。それはそれで段々厳しく、キツくなっていって。自分のなかで主観と客観の両方をもって。アーティストの自分とプロデューサーの自分とが。プロデューサーがいたらこれは行き過ぎではないか、と言ってくれるけど…」と吐露した。

 また、別の番組では、小室ファミリーブームを生んだ1980年代後半から90年代後半を振り返り、「さすがに10年以上ブームを作っていくのは難しいな」「何か新しいことをやっても違うと言われて、何やっても否定される」と新しい時代に取り残される不安を抱いていたことも明かしていた。

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