歌手のRIRIが2月14日に、自らの名前を冠した1stアルバム『RIRI』を発表しメジャーデビューを飾る。ホイットニー・ヒューストンやセリーヌ・ディオンなどを手がけた名プロデューサー、デイヴィッド・フォスターが主催したオーディションに出場し、11歳でファイナリストの1人に選ばれた。さらにアーティストAIに見出されたという、溢れんばかりの才能の持ち主。しかし、その素顔は可憐な笑顔とハッピーなオーラを放つ現役女子高生。そんな彼女が困難や試練に負けずに未来へ向かっていく、という18歳らしいまっすぐなメッセージがつまったデビュー作を完成させた。今回は彼女に作品に込めた想いや、AIとのエピソードなどを語ってもらった。
ビヨンセにあこがれて世界を目指した
――RIRIさんの楽曲は洋楽テイストですが、もともとこういったナンバーが好きだったのですか?
母がブラックミュージックを聴くのが好きで、それで自然に私も影響を受けたと思います。小さいころからデスティニーズ・チャイルドが大好きで、ビヨンセのライブDVDは繰り返し見ていました。
私は群馬出身なんですけれど、なかなかボイストレーニングを受けられる環境がなくて。ひたすら家でいろいろなアーティストさんの曲を流し、自分で練習していました。
――転機になったのは、やはり2011年におこなわれてファイナリストになった、デイヴィッド・フォスターのオーディションですか?
小さいころから歌手になる、という夢はずっと持っていて。公開オーディションで5000人の前で歌わせて頂いたのですが、この瞬間に今まで味わったことのないくらいの喜びを感じて。やはり自分はアーティストの道に進みたいな、とそこで決めました。
――AIさんとの出会いも大きかったそうですね。
私が日本のアーティストで一番尊敬している大好きなアーティストさんがAIさんなんです。オーディションのグランプリを取らせてもらったとき(大手スポーツブランドの夢応援企画で最高賞を受賞)、憧れのアーティストさんに会えるということで、ぜひAIさんにお会いしたいとお願いしたんです。「ゆくゆくは海外でも活躍できるアーティストになりたい」とずっと思っていたから、そのころは留学をした方がいいのか考えていて。AIさんは高校の時に海外に行かれているので、いろいろ質問をさせて頂いたんです。
そしたら、突然AIさんが「ちょっと、歌聴きたいな」と言って、その時ちょうど練習していたビヨンセの「HALO」を歌ったら、ワーッと盛り上がってくださって。めちゃくちゃうれしかったです。
――当時から海外に行くことを検討していたんですね。
そうですね。小さいころは漠然と歌手になる、と思っていたんですけど、デイヴィッド・フォスターさんのオーディションを受ける前に、シャリースさんというアーティストの存在を知って。シャリースさんはデイヴィッド・フォスターさんがフィリピンで見つけて世界に出た女性シンガーなんですけど、「この人、すごい!」と思ったんです。その方のエピソードをたくさん聞くことで「やっぱり世界に行きたいな」と強く思いました。